2018年3月2日金曜日

中里介山・多摩川のほとりに生まれて⑧2033


介山みずから建設して「西隣村塾」と名付けた旧宅が「中里介山記念館」となっ
ていたが、いまは郷土博物館に移されている。
蔵書(5万冊)、原稿、挿絵・版木・原画、上演・上映当時の看板、人形、多種
出版物など保存、その一部展示。

『大菩薩峠』が特異な点は、奥多摩を背景にした大衆大河小説であること、世界
で最長編小説であること、執筆が大正2年(1913)に始まり32年間の長き
にわたったこと、そして遂に未完成に終わったということにある。
(長期執筆と未完の大著と云うことにおいては、埴谷雄高『死霊』が匹敵。)

介山は、明治18年(1941)羽村の多摩川縁に生まれ、昭和19年(1944)
で永眠(享年59歳)した。彼の夢みた壮大なユートピア構想は、『大菩薩峠』
の幻視のなかで悠久に生き続ける。
介山の記念碑は、信州白骨温泉、大菩薩峠山上、青梅御岳神社境内夫々に在る。



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