埴谷雄高の対話集、1984年刊『暈と極冠』の「あとがき」(原稿)が出てきた。
その文章の中に~
「この『暈と極冠』は、勿論、「××と××」という対句をこれまで長く携えて
きたシリーズの一つであるけれども、この書は一種深い感慨を懐かざるを得な
いところの一冊である。(、、中略)
ところが、その松本昌次君(未来社編集長)が退社することになり、実際を言
えば、私は当惑したのである。、、、、松本君の思わざる退社によってもたらされ
る私の当惑とまさに重なって、ちょうど同時に私がいわゆる老人性痴呆症に踏
みこんだのは因縁あることといわねばならない。この『暈と極冠』に「ほんと
うのルビ」をふるとすれば「ボケとアタマ」であって、ここにいたるまでの極
めて長い期間にわたって、絶えずボケはじめる私は松本昌次という軟らかで堅
固な支柱な支柱の上にあったと悟らざるを得ないのである。(後略、、)
書名考とボケを考察するために、埴谷雄高氏のナマ原稿を拾い読みしました。









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