辺見庸と目取真俊という二人に惹かれて『沖縄と国家』を、一気読み。
この二人、いずれの組織や集団に属さないで「単独者」としてモノを書き、発言
もしてきた。本書は、「本土復帰」しても圧倒的米軍基地は存続しつづけ、幾重
にも差別される沖縄のありようを本音で解き放つ言葉、言葉、、。
作家であり表現者である沖縄今帰仁生まれの目取真は、辺野古の海でカヌーを漕
ぎ辺野古基地建設への抗議を間断なく続ける。その彼の行動にヤマトゥ辺見は、
頭脳をけずる言葉で肉薄する。
(巻末の辺見の文章に、「目取真がカヌーを漕ぎ過ぎて指紋が薄れてきたという
掌紋のあさい手の内側がふたつ闇に浮いた。~それにさわってみた。一閃の青い
彗星のような暴力を、なぜかおもいうかべた」、とある。
目取真の掌編小説「希望」が差し出す「暴力」を抽出して、辺見自身が身体化し
ようとするが、反芻することになる。
沖縄の基地問題から噴き出す、国の名の下の差別と暴力、さらに沖縄戦と天皇制
の構造、歴史まで白熱の言葉であぶりだす。
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