孫の世話にあきて、滞在の日々の長きかな、(祖母にとっての初孫である私)
都心での勤務へ早朝から出かける僕は日常接するでもなく、当人はほとんど、
ラジオを聴くだけの幽閉生活にため息つきながら、しだいに郷里のつきあいが
恋しくなっていたのだろう。
不意をつかれるノート端書きをみて、然もありなんと今にして愛おしく思う。
宿命と 心にむち打ち 歩めども ながらえる身を うらみかなしく
雨降る日も茶ビン手に 今日もまた ぬかるみのなか バス乗り場へ行く
(過去数年不病中)
草むらに すだく虫の音 ほそり行き あわれをさそう 秋の夕暮れ
晩秋や 青葉まじりの紅葉は 錦織なす 四方の山々
目を病みて 久しきこの身わ テレビをも 読書ままならず さびしく悲し
















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