僕は中一まで津山盆地の田舎で過ごしたので、奥津は僕にとって第一の故郷だ。
暑い夏、百合や女郎花が咲きはじめると、いつも思い出すのはお祖母ちゃんに
手伝いを言いつけられ、家の裏から登る「谷山」に行き、仏様に飾り付ける花
を取ってきたものです。
山の頂上の湿地一面に咲いた花を摘んで、一本一本たばねて持ち帰り井戸水の
プールに浮かべるとみずみずしい花が一段と映えた。
この頃、桜の季節になると隣近所のわんぱくどもが、太巻き寿司を作ってもら
い、
山頂へ一斉に駆け足でのぼり戦場に見立て陣地戦をやったこともある。

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