2021年8月31日火曜日

8月 葉月のBlogテーマ別更新歴   3312

①社会・歴史&時事:1945年8月6日から76年周年/戦後生まれが人口の8割超え
          コンプライアンスや何やらで叩かれる
②出版業界情報:トーハン取締役に柴野京子さん就任/
        「週刊文春」電車中吊り広告終了
③観た映画:「水の日」に『ディープ・ブルー』/アラン・パーカー『バーディ』
④読んだ本:成田清文『佐藤泰志をさがして』/石沢麻衣『貝に続く場所にて』/
      津田律『現代イスラムの潮流』を読む     
⑤記憶の深層:千畳敷カールでクロユリ、、
⑥懐古素描:文献堂があって安兵衛湯となりに「檸檬屋」の頃
⑦駅舎物語:伊勢崎~館林~桐生~足利駅
⑧猛虎コラム:猛虎会ジュニア  ドームへ初見参
⑨日常雑記:北海道礼文の浜茹で毛蟹が届く
      盂蘭盆会  多忙な一日/ジョキング再々開 

2021年8月30日月曜日

酷暑のなか慌ただしい8月だった   3311

57年ぶりに東京で開かれたオリンピックは連日のようにメダル獲得数を競い、
一方で新型コロナウイルス感染症は日に日に広がり、おおくの報道はコロナの
ニュースが特番されている。加えて8月中盤からは全国高校野球が熱戦を繰り
広げ、元阪神タイガースの捕手だった中谷監督率いる和歌山智辯の優勝でやっ
とケリ。

前回のオリンピックは、第一次安保闘争の敗北から経済成長に踏み入れる時代
の産物。公害ニュースもあふれ出す時期だった。
マラソン観戦だけは欠かさず観ていた僕のこと、裸足のアベベ・ビキラの独走
を新宿伊勢丹追分交差点のサイドで熱視線を送った記憶が残っている。

さらにさかのぼる1940年、僕の生誕年の東京オリンピックは太平洋戦争突入
前夜で返上になり、自分は知る由もないが「幻」として記録に残ったのである。
今やニューネット社会になり、パンデミックとオリンピックはこれまでとは違
う事象として現れており、どんな記憶として定着していくのか興味深い。

2021年8月29日日曜日

残夏の酷暑をおだやかに過ごす    3310

お盆飾り
Gyoたちが急にやってきて、二週間遅れのお盆開きになった。
旧の盂蘭盆会頃は、外に出て移動することが制限された時期にあたりひかえて
いた。
といって、いちいち盆行事をしたわけではない。一番近いところで彼岸のひと
となっているのは母親で15年も前のことです。その遺影を仏壇を開いて飾り、
孫やひ孫たちが偲ぶという儀礼ごとでした。
ひとつ残念だったのは、103歳の義御祖母ちゃんの満中陰の後、初めて迎える
新盆の供養にSchが出かけられなくなったことです。(大槌町江岸寺に向かっ
て合掌)。

その後は、ハルに待ってましたとばかり、巣ごもりのうっ憤を晴らすかのよう
に茹だる暑さのグランドに連れ出され、ピッチングからバッテング、守備練習
につき合わされた。取り巻き連中は、熱中症に気を付けて水分補給やらカメラ
回しでサポートしてくれた。
皆々 健康でよかった。

2021年8月28日土曜日

美作の山城古地図          3309

古地図
S書店時代からの友人・Ka君はいま、エッセイストであり書評家である。
Facebookで日々更新している日常雑記(花の写真上手)や歴史・時代小説の
紹介から著者との付き合いの記述を楽しく見ている。
その直近のLogで、備前、備中、美作の戦国時代の貴重な山城分布図添付を発
見した。それに合わせて、久々になる陣中見舞いにて啓上。

お元気で御活躍の様子、facebookで拝見しています。
この度はめずらしい(我が田舎の)古地図が添付されており、「宇喜多直家」
を研究されていることを知りました。実はこのエリアは僕の郷里と関係してい
ます。
僕の幼少時代、小学校は津山市から出雲街道を中国山地に向かった奥津でした。
それから転校して中学2年夏から高校卒業まで倉敷市で過ごしました。
と云うことで、旧国美作、備中は僕が18歳までの生活圏だったといえます。
また曽御祖父までの出自は津山藩に在りました。

奥津からさらに伯耆の国境まで行くと、廃坑になったウラン採掘の「人形峠」
で、日本海側は鳥取砂丘に至る子旅コースだったことを想いだした次第です。
一筆啓上でした。  

2021年8月27日金曜日

宮田律著『現代イスラムの潮流』を読む3308

書影
今夕も、アフガニスタンの首都カブールの国際空港周辺で、「イスラム国」の
IS戦闘員の自爆テロで米兵他多数の市民が犠牲になったニュースに接する。

アフガン全土を制圧したタリバンを「イスラム原理主義勢力(組織)」と言っ
ているが、ちょっと前までは「反政府組織」と呼んでいた。だが実質的に政権
を奪取したことで、もはやタリバンが政府になったからだ。
国外に逃げ出したガニ大統領も、前か元になるのだろう。

タリバンはいったん地方に追いやられるが、アメリカの支援で樹立された政府
は腐敗し国民の支持を得られないまま、このようにタリバンが勢力を拡大、政
権を掌握したと云うことだろう。ベトナム戦争の敗北とは意味合いは違うが、
これまでの20年間は何だったんだ、と思わざるをえない。

「イスラムは怖い」という印象をもつ一般の人が多いとおもうが、イスラム人
とはもともとサラーム(平和)というアラビア語から派生しており、平安と平
等を希求する宗教なのだ。12億人の人々が暮らすイスラム社会への理解なしに
世界で共存できないのは自明のこと。
本書は、イスラムの歴史や思想、そして日々生起している現代イスラムのメカ
ニズムを知ることができる入門書。その再読でした。

2021年8月26日木曜日

「週刊文春」電車中吊り広告終了   3307

通勤途上の車中で必ず目にとまった「週刊文春」(木曜日発売)の中吊り広告
は、本日で終了を発表した。
あわせて、「週刊新潮」も9月末が最後になるとのこと。

期せずして両誌とも各紙誌がインターネットに力を入れるなか、そのアピール
感が薄まってていることから対効果上撤退するようだ。
週刊文春の編集部は、誌面の校了直前にとれたスクープ見出しタイトルを、締
め切りの速い中吊りには反映できないことなどとしているが、、。
また週刊新潮は、駅&コンビニ売店やスマホの普及により、電車内広告を見て
雑誌を買うという購買モデルの効果は薄れてきているとの結論。

両社とも紙の雑誌の購読部数が右肩下がり傾向は電子時代の趨勢とし、宣伝費
の投入シフトを変えるデジタル戦略の一貫だろう。

2021年8月25日水曜日

ジョキング 10㌔~2時間     3306

いまは旅に出かけたり友人と一席持つこともしにくいので、余剰時間がある日
が多い。

それならと、夕方から近くを流れる多摩川までジョキングすることにした。
家を出てまっすぐ青梅線まで市役所脇を通ってなだらかな坂を下る。踏切を渡
るとスポーツセンター。さらに直進し、緑の八重桜を見ながらゆっくり走る。
五差路になっている奥多摩街道をわたると「間坂」。
(この一帯は崖で、中世の三田氏と小宮氏の領地の境とした場所のゆえ「あい
のさか」と呼ばれ、のちに「まのさか」といわれた。)

この坂を下ったところに、根がらみ前水田が広がり田圃土手伝いに手を振って
歩調を整えて歩き続ける。多摩川河川敷の運動公園に出る手前の堤防に残る一
本杉跡(新芽が成長)を観察して、公園に下りて芝生の絨毯を踏みしめ河川敷
に出る。予想より距離があり、久々のジョキングには厳しい。陽が落ちるなか
でこれから家まで帰る行程を思うと消耗する。

しばし水辺で遊んでリターン。
増水で荒れたブッシュをかき分けて、羽村堰寄りの土手に軽く走りながら出る。
途中で中里介山生誕の地を見る。さらに崖坂を上がり田ノ上街道を走りきると
やっといつもクルマで通るわが家への道筋に出る。

2021年8月24日火曜日

はむら水道応援団の近況       3305

水道応援団として、町の水道源・配水場巨大ポンプ井(セイ)の清掃現場を見
る予定が、このご時世で取りやめになっていた。
以前にも井の構造自体は見学しているが、このたび当事者の実施報告が届き、
写真添付でコメントされと各自の家に配水されるまでのダイナミズムに圧倒さ
れる。

ポンプ井とは、地下水(井戸)から汲み上げられた原水をろ過し消毒し、水道
水になって送水管から配水塔にきた水がためられる場所。コンクリートででき
た巨大な水槽のような器で、740㌧(25㍍プール+)の容量がある。
ここからさらにポンプの圧力を使って、配水塔の高架水槽に水を上げて、そこ
から皆々の家庭へ配られると云うわけ。
町のそこかしこからも眺望できる円筒状水槽は、水に自信を持つはむらの象徴
的オブジェになっている。

ポンプ井の中は、通常水で満たされているが、それを完全に排水して空になっ
たところで総点検と清掃を行う。
写真は、梯子をつたって中に入り恒例の清掃をしている様子。 

きょうは処暑 暑さはやんだか!   3304

昼間は暑くても、朝夕は少し冷気がつたわってくる。

今年のお盆はコロナ禍で人の出入りも少なくて、目立った外出もせず静かに過
ごした。
ハルたちは昨年の夏休みは、伊豆諸島でスキューバー・ダイビングのレッスン
を受け免許を取得。今夏はその体験ダイビングでどこかの島へバカンスする積
りが、厳しい状況により取りやめになった模様。さらに部活の鍛錬も儘ならず
家の前でプレゼントしてもらったばかりの思いバットを振り回している。

閉じこもりの夏休みも終わるころ。彼にとってはもうすぐ新学期、、何を思う
か感傷に浸ってはいられまい。

2021年8月22日日曜日

文献堂があって安兵衛湯隣に檸檬屋の頃3303

早稲田グランド(阿部球場)坂上から早稲田通りに出ると社会科学系古書店・
文献堂があって、並行する一筋奥の通りにお世話になった安兵衛湯と並んで、
喫茶店檸檬屋があった。

「檸檬屋」の生い立ちのことを想いだした。
いまは京丹後で轆轤漆器工芸人になっている大益クンから、アジアの留学生と
交流のあったときの関連冊子をファイルから見つけた。そのなかに、半世紀程
さかのぼる早稲田大学紛争で警官隊が学内に入った頃、梶井基次郎の「檸檬」
から名付けた喫茶店が71年秋始まったとある。縁は異なもので、1階に入った
檸檬屋のビル所有者はドリフの高木ブーさんが改築したもの。

学生街のこの小さな店には、シャレたレコード、本が無造作に積んであって、
詩や小説を書く、芝居するひとが集っていたが、落ち着ける明るいたまり場だ
った。
店主は広島出身、早大法学部出だが文学好きが高じて出版も始める。
第一弾は荒川洋治の詩集『娼婦論』、郷原宏の詩集とつづく。
荒川洋治が中国内モンゴル生まれの一人の留学生を連れてきたことから「留学
生文学賞」の誕生へ。アジアの留学生につながっていく。

半世紀の時空は大きな変貌をみせる。当時と比べて本当に商店も古書店も減り
商店街だったにぎやかな通りはコロナ禍も重なって、その体をなしていない。
平屋の住宅もビルに変わってしまっている。

2021年8月21日土曜日

HIHO マッツ・ミケルセン大解剖  3302

10月号表紙
「映画秘宝」10月号 2021’
最近は本雑誌が届くと巻末の斎藤工の「映画じかけのオレンチ」から読み始め
中川翔子in「しょこたんの秘宝遊戯」へ逆ページを捲るのがわが常識になった。
今号で145回になる斎藤の文も上手いしアピール性がある。コロナ禍で映画に
かかわるライフワーク「移動映画館」の活動と、自らのために最近造りはじめ
た「発酵食品」の実践は、現実的なリアリティある話で惹きつけられる。

2021年8月20日金曜日

千畳敷のお花畑 カメラ紀行Ⅱ 深層㊾’ 3301

イワカガミ(左上)/チングルマ(右)
シナノキンバイ(左下)/ミヤマリンドウ(右)
イワカガミ:千畳敷のような奥深い山に自生。高さ約10㌢、根元から出る葉は
円形で緑にギザギザが見られた。花びらの先が細かく裂けた淡紅色の花が数個
寄り添って可愛い。
チングルマ:バラ科の小低木。岩場の日当たりの良い地に10㌢ほどの高さで群
生。白い五弁花が真っ盛りだった。秋田駒ヶ岳でも夏に見ている。
シナノキンバイ:ハクサンイチゲと同じキンポウゲ科。高さ30㌢、黄金色の花
びら状の萼をもつ花をあたり一面に開いていた。
ミヤマリンドウ:本州中部のこの辺り以北の深山に自生し高さは10㌢ほどに。
濃い青紫色の筒状の花が上を向いて開いていた。

下山途中にカモシカを見る。
駒ケ根インターに戻り豊科へ。豊科から国道147号で山越えして糸魚川へ。

(←ブログ:2021・8・19「千畳敷カールでクロユリ 記憶の深層㊾」3300) 

2021年8月19日木曜日

千畳敷カールでクロユリ 記憶の深層㊾ 3300

クロユリ(上左)/ヨツバシオガマ(右)
コバイケイソウ(下左)/ハクサンイチゲ(右)(影:yu)

ファミリアⅡで、駒ヶ岳千畳敷カールへクルマ旅。

中央高速道で駒ケ根インターで下車~黒川平に駐車。
中央アルプス「駒ヶ岳ロープウェイ」まではバスで30分。ロープウエイは90分
待ちなるも窓口の人の好意ですぐに乗れる。7分間の所要で千畳敷へ。お花畑‼
一番の目的、「クロユリ」が氷河の残るがれきのなかに生え、茎の先に暗紫色
の花を一つ下向きに開いていた。
ヨツバシオガマ:高さ40㌢の茎の上部に紅紫色の艶めかしい唇形の花を4個ずつ
つけ輪生し3、4段になり咲いていた。
コバイケイソウ:水っぽい湿地に生え、1㍍近い高さの茎に白い花が総状につい
ていた。
ハクサンイチゲ:白山で最初に発見された。キンポウゲ科の多年草。茎の先に
白い花びら状のガクをもつ花が開いていた。
いずれの花も、旧お盆頃、夏の真っ盛りのころが見頃で、ベストの時季に登山
できた。

(←ブログ:2021・1・12「白鳥と雪見旅 記憶の深層㊺」3080)
(←   :2021・1・12「瓢湖→月岡温泉→再瓢湖~記憶の深層㊻」3081)
(←   :2021・2・18「伊豆爪木崎の水仙 記憶の深層㊼」3118)
(←   :2021・4・20「鎌倉へ かいどうの花 記憶の深層㊽3179)
 

2021年8月18日水曜日

猛虎会ジュニア ドームへ初見参    3299

甲子園球場を高校野球にあけわたしている阪神タイガースは、夜にドームで対
DeNA戦。
猛虎会ジュニアたちはお盆休みに遊びに出かけられず、楽しみに待ちにまった
阪神タイガースの応援に出かけた。

阪神は2回に5番ロハスのチェンジアップを逃さずとらえた先制ホームランで
先行したが、4回に追いつかれ7回には一度逆転された。8回表に相手の二番
投手エスコバーに襲いかかる。先頭バッター糸原2塁打で出塁すると、ピンチ
ランナー熊谷にスイッチ。すかさず4番大山が二塁強襲ヒットで同点になる。
その後も佐藤bbで満塁になり、ロハス死球で2点目、さらに中野の犠打で3点
をもぎ取り突き放す。
ルーキーの先発伊藤将司投手は8回を2失点で、9回はスアレスに完璧な継投
で4連勝。

TV画面では発見できなかったが、バックネット裏か阪神タイガースベンチ上
あたりでジュニアたちは声援していたはずだが、大山選手の活躍もまじかで見
て満足まんぞくで帰路についたと思う。 

2021年8月17日火曜日

アラン・パーカー監督『バーディ』観る3298

監督:アラン・パーカー 原作:ウィリアム・ワルトン
cast:ニコラス・ケイジ/マシュー・モディン/ジョン・ハーキンス/Sバロン
原作のウィリアム・ワトソンの小説は発行当時、熱狂的に読まれたらしい。
電車に乗り込むアル(ニコラス・ケイジ)を少女がジロジロ見ているオープニ
ングシーンから始まる。
デリケートな心をもつバーディ(マシュー・モディン)は、ベトナム戦争従軍
により精神をさいなまれている。ただただ、幼少のころ夢見た鳥になって自由
に空を飛び回りたい思いがつのるばかりに、、。
同じく戦争により重傷を負った親友のアルは、バーディを現実の世界に引き戻
そうと全力をつくすが、、。

1985年カンヌ国際映画祭で独別賞を受賞した、多くの批評家が絶賛した秀作。

(←ブログ:2021・1・10「ℳ・ベロッキオ『シチリアーノ』を観る」3079)
(←   :2021・2・1 「諏訪敦彦監督の『風の電話』を観る」3101)
(←   :2021・3・1 「『弥生、三月  君を愛した30年』を観る」3129)
(←   :2021・5・3 「『トロイのヘレン』を65年ぶりに観る」3192)
(←   :2021・6・11 「『スパイの妻』(黒沢清監督)を観る」3231)
(←   :2021・6・18 「原案:中島みゆき  監督:瀬々敬久『糸』3238)
(←   :2021・7・2 「伊藤俊也監督『日本独立』を観る」3252)
(←   :2021・7・17 「黒澤明監督作品『乱』を観る」3267)
(←   :2021・8・2「「水の日」に『ディープ・ブルー』を観る」3283)

2021年8月16日月曜日

友人たちの近況報告つづき③     3297

影:pen
だらだらしすぎるきらいがあるので、ワンポイント・アップにする。

Stさん:TVで2020五輪を観ながら、『デカメロン 2020』(方丈社)を読
んでいる。ボッカッチョ『デカメロン』のカリカチュアか、、。
ほかに、「本の雑誌」10月号の特集に執筆している知らせ。

Tkさんは、地球歩きを趣味とするが今やトレッキングのプロ。「私はいつで
も世界一周の旅に出られますが、新型コロナウイルスはいつ収束するのか、一
番の関心事です」、と。

Btさん:TV「おかえりモネ」と「青天を衝け」をしっかり見ている。
これも映画を観るために事前の読書、池波正太郎『雲霧仁左衛門』を読了する。

この業界で長い付き合いになるHaくんは、本郷38年、小石川7年と振って、
近況は島流し状態とパロール。(「小石川」は僕も長かったからなー)
後に続くのは、老人性日常の機微と、官僚と権力、樺美智子や円谷選手、赤木
さんの死をリンクさせる優しい文章だが、毒気に満ちた変わらぬ表現力に感心
する。
さらに「ひとり遠足」とかこつけて、かつてメーデーに参加しデモしたコース
代々木→原宿青山→新橋(土橋解散)をノロノロ一人で歩いて、脚力退化防止
に努めているようだ。
ほかにも、書店訪問コース、落語遠足コースを楽しんでいるようで、立派です。
読書は、『作家の山旅』、『リニア中央新幹線をめぐってー原発事故とコロナ
パンデミックから見直すー』。

2021年8月15日日曜日

戦後生まれが人口の8割越え     3296

きょうは、76回目の敗戦を耳にした日。
昭和20(1940)年8月6日、祖母の従妹ヤマダの伯母さんは広島で被爆した。
(僕の誕生日の日でもある。)顔の皮膚が引きつった被爆者の姿であったが、
爆心地から離れ少し過ごしたのち、岡山の郷里に帰ってきた。
そのときの目撃した光景の悲惨さは、祖母を交えてぽつりぽつりと目を瞬かせ
ながら語ってくれた記憶として残っている。
僕の縁者にはもうひとり母の兄が出征したまま帰ってきていない。
この伯父さんについては、出征のときの写真でしか知らず、戦後間もないとき
遺骨のないまま追悼の儀式があったぐらい薄明の記憶しかない。

こうした直接の体験者はみな彼岸のひととなってしまったが、さて僕のように
戦前が数年かぶる世代はいまや1962万人で2割に満たない。
親父のサイパン島体験を追っていると、戦後随分と年月を経ているのに「この
前」と感じる自分と、8割を超えた戦後世代との曖昧なギャップにとまどう。
父は40代で母は85歳で亡くなっているが、きょう倉敷在の弟たちが盂蘭盆
会をしてくれた。東京の僕たちはあきる野本願寺墓苑から自宅で合掌。

2021年8月14日土曜日

石沢麻衣「貝に続く場所にて」を読む 3295

最近の芥川賞新人・石沢麻衣の小説「貝に続く場所にて」を読む。
最初からメタファー表現のつづく文体に戸惑ったが、読み進むうちに中編小説
ながら詩的に読むことができ、どんどん引き込まれた。

主人公私がかつて大学研究室で共にし、3・11で死んだ野宮(幽霊)を巡る
物語。
「人気(ひとけ)のない駅舎の影に立って、私は半ば顔の消えた来訪者を待ち
続けていた。」で始まり、どんなひとが登場するのか、男か女か、恋人か想像
しながら同伴する。すると、場所がドイツの大学都市ゲッティンゲンという場
所であることがわかる。ところが、その街の風景も人々も、森の中からトリュ
フにはじまり人間が喪失したモノを掘り出してくる犬も、じつは冥府に属して
いるかのように、ひたひたと迫ってくる。
トリュフの犬の掘り起こす様(メタファー)は、津波不明者・野宮(石巻出身
とされている)を幻視のなかで対話し、彼岸と此岸を行き来する。
「9年前」で止まった時間、経過の歴史時間、コロナ禍の現在形時間を「私」
は往還している。
ところで、ゲッティンゲンに本当に太陽系の惑星モニュメントなるものがある
のかしら、、。
惑星から孤立した冥王星のブロンズ版が巡礼者たちを見守っている。
終わり近くに出てくる「午後2時46分」の時刻は衝撃的でした。

2021年8月13日金曜日

読書家多し! 近況報告の続き②    3294 

この会は書店員(だった)、出版業界人だった人の集まりで、さすがに読んだ
本のことになると活気づく感じ。恒例の宴席では見えなかった多様な読書から
そのひとの違った側面を知ることにもなる。
翻訳書出版の多い出版社で編集者経験もあるK・hさんはトリュフォーの『あ
る映画の物語』、ヘミングウェイ『日はまた昇る」、『移動祝祭日』や、奥本
大三郎著『ランボーはなぜ詩を捨てたのか』、梅崎春生『ぼろ家の青春』、
『向田邦子シナリオ集』と読書傾向多岐に及ぶ。映画も『女相続人』『いちご
ブロンド』『暗い鏡』、、特集シアター&街のシネマインへ出かけ精力的。

S・jさんは、亡くなった半藤一利の危機感に共感するところから、追悼出版
や未読の作品を読んでいる。
文春ムックの『半藤一利の昭和史』、『それからの勝海舟』『戦う石橋湛山』
や『焼けあとの誓い』。
他の著者のものでも、『氷川清話』、『後期日中戦争ー太平洋戦争下の中国戦
線』など。
さらに神奈川近代文学館の「三浦哲郎展」/「金達寿展」へも出かけている。

2021年8月12日木曜日

お盆開きの前日 多忙な一日       3293

きょうも「すずかぜ」至る、どころか猛暑日続きで厳しい一日だった。
早朝から、多摩川を渡り峠越えしてあきる野本願寺の墓掃除に出かけた。
あすの盆開きに備えるためだが、同じ心構えの家族連れの人たちで墓苑は一杯
だった。

20代頃からふだん無宗教を自認しているが、御墓参りはだいたい欠かさずやっ
てきた方かも知れない。
十代で田舎を離れて、ずっと東京で生活してきたにもかかわらず、幼少のころ
祖母のもとで暮らし、長男意識を心の片隅に残してきたように思う。
といって、家を継ぐとか継がないとかの話ではなくて、お盆とか春分や秋分の
盂蘭盆会になるとお墓参りなどをし、死者や彼岸を想うことが気持ちの安定に
効果的であると云うことだ。

午後からは、日の出町の大型商業施設内の書店へ。
お盆の風物詩には怪談あり。「夏の怖い話」の本を、棚一本、平台でフェアー
展開していた。『恐怖!幽霊のいる映画』(別冊・映画秘宝)も。
さてこの猛暑、肝が冷えてすずしくなるか⁉
さらに都心へ、クルマで2時間で往復。

2021年8月11日水曜日

或る会のメンバーからの近況報告が届く3292

或る書店(人)を囲んで、90年代初頭から続いている息の長い出版関係者の親
睦会がある。
ところが、新型コロナ渦中で二シーズン集まる機会を失し、その代わりに近況
報告の方出で身辺雑記や読書、映画の自分流収穫をあげつらう方式で交流して
いる。

これを纏める編集役は、会員のなかで最も若くて現役のヨダkクンだ。感謝。
*コロナ禍で東京に住むのをあきらめて、現役引退後、山梨の高原のセカンド
ハウスで野菜作りに勤しみ、いまは家周辺の竹林を整備したり、雑草、芝刈り
の様子をユーモアたっぷりに語る。(o・jさん)

*将棋関係の書籍、雑誌に囲まれて将棋ざっまいのo・sさん。

*o・s’さんは、映画『ノマドランド』、読書『アンブレイカ』『パチンコ』
『吠えない犬』『テロリストのパラソル』、(著者藤原伊織を知っていて15年
ほど前に読んでる)、ほか『名残の日』を上げている。

*k・Yさん:読書『三体』、『福島モノローグ』、『リニア中央新幹線をめ
ぐって』、『テスカトリポカ』。映画は『ノマドランド』を自社の原作を合わ
せて押す。
(今夜はここまで→)

2021年8月10日火曜日

トーハン取締役に柴野京子さん就任  3291

トーハン元社員で現上智大学文学部教授の柴野京子さんが、6月の株主総会で
トーハンの社外取締役に就任したことを知る。よそながらずっと応援します。

柴野さんはトーハンに19年間在籍して2004年に退職し、東京大学に遊学して
博士課程単位取得を経て、上智大文学部新聞学科教授になって現在にいたる。
トーハンを退社するに際しての挨拶で、洋泉社にわざわざ来社してもらった事
が忘れられない。彼女が新書版元を括って<新書の会>の立ち上げに尽力し、
大小の発行の販促活動の閉鎖性をオープンにし活性化できた成果はいまも引き
継がれているはず。

さて、今回取締役を受けた経緯だが、現社長の近藤敏貴さんからの打診による
とのこと。
上司だった近藤さんのもとを離れ研究者の道へ進んだわけだが、全然別世界の
学問探求と云うよりは出版論やメディア文化論をテーマとし教えていることで
リアルな現場にプレーバックしても全くおかしくない。
川下の書店の現場を最も大事にすることを第一義的に考え、疲弊している流通
問題の改革に生死をかけて取り組んでいる近藤社長のサポーター役に最適任だ
と思う。

2021年8月9日月曜日

伊勢崎~館林~桐生~足利駅 駅舎④   3290

足利駅(左上)/伊勢崎駅(右)
館林駅(左下)/桐生駅(右)
この栃木県の足利駅、群馬県の伊勢崎駅、館林駅、桐生駅は、1月に近場であ
りながら行ったことのなかった関東のエリアをドライブしたときの懐かしの駅
舎です。(2002・1)

足利市中部の渡良瀬川沿いに走り、小京都と呼ばれる足利市街に入り日本最古
の学校跡「足利学校」を訪ねた。このときの愛車は「RX‐7」だった。

伊勢崎駅は、市の中心に位置しているが市街地は駅より南に位置し寂れた景観
だった。この時より今は高架化がなって違っているはずです。

館林駅は、おしゃれもようの窓が目を引く洋館風の駅舎でミニ駅ながら歴史を
感じさせる。館林駅管区として、伊勢崎線、佐野線、小泉線の駅を管轄管理し
ている。さらに運転手と車掌の所属組織管区でもあり歴史的に重要拠点だった。

桐生駅は、両毛線とわたらせ渓谷線(元足尾線)が乗り入れる接続駅。
群馬県内のJR駅としては最東端に位置している。
夕方近かったが、桐生の織物工場と伝統工芸品を見て回った。

2021年8月8日日曜日

コンプライアンスや何やらで叩かれる 3289 

周辺から、気にもせず言った言葉や良しと思って指摘したことを、逆に「パワ
ハラになるからひかえたほうがいいよ」と言われて、果てさて戸惑うことが多
くなってきた。

社会に対して意識的女性から、食事中の会話などで「その言い草アウトだよ」
と、2019年5月に改正された「労働施策総合推進法」以来、定義づけが明かに
なったことによるのか、コミュニケーションにおいても萎縮するようになった。
すみ分けがハッキリしていることと曖昧な境界のない事案が、個人の価値判断
でぶれる。

身体的な攻撃とか①、脅迫・侮辱・暴言などの精神的な攻撃②、関係の断絶③
過大な要求④、仕事から排除する過小な要求⑤、プライベートなことに過度に
立ち入る⑥、以上のことをパワハラとするようだが、男女、世代によって認識
のずれは大きいように思う。
だが、この問題は悠長なこと言っていられない問題になってきている。
SNSでの「炎上」などが日常化しており、一つ間違えば怖いものがある。
身近に生起しているコトから、個別に考えてみたい。(←続く後日)

2021年8月7日土曜日

玉川上水の始まり羽村の崖      3288

玉川水神社(2021・8・5影:ncan)

 僕はJR青梅線の東側武蔵野台地(羽村)に住むこと半世紀以上になるが、かつ
ての町の中心は水に恵まれた西側だった。

西側は大きくカーブする多摩川に向かって段丘崖の連続となるため、生活道路
は坂となり曲がりくねっている所が多い。
現在の市役所や主だった公共機関があるのは東側だが、半世紀ちょっと前まで
は水欠乏で桑畑などと雑木林だった。そのために「まいまいず井戸」のような
掘削を必要としたのだ。

先に、「根がらみ」前の田圃に咲く「大賀ハス」の悠久の美しさに触れたが、
この水田の北側に「根がらみの崖」が続いている。
羽村にはほかに昔の馬の水飲み場や禅林寺を坂で囲うように「羽村の崖」と、
鳩胸坂と根搦坂、畑への通い道に抱えられるように「小作の崖」の楕円球の湧
き水を排出するスリバチエリアがある。
観念的に語れば、この崖こそ玉川上水の始まりだ。

2021年8月6日金曜日

1945年8月6日から76周年      3287


8・6の今朝も早起きして、8時15分には立って黙とうした。

世間はメダル争いにかまけているなかで、8月6日だ。
人類史上はじめて、人間が住むこの場所に原爆が人によって投下された日から
76周年。
世界から集まったアスリートのうち何人が、日本選手の何十人が、関係者の何
百人が心にとめていただろう。
ひとそれぞれだが、僕は広島で被爆した日笠の叔母様(祖母の従妹)の写真を
見ながら思慕する一刻でした。

「核兵器禁止条約」は国連での採択から4年経るが批准することなく、核保有
国アメリカに気を使って核軍縮の橋渡し役に徹すると逃げの一言固辞。
原爆を未だに正当化する人間がいるが、この怪物がこの世にあらわれた瞬間か
ら間違っており、いわんや核との共存など狂ったたわけた話だ。
さて、明後日で五輪終わりか。世界は一つになった、というのだろうか。

2021年8月5日木曜日

礼文の浜茹で毛蟹が届く       3286

2021・8・6 影:スマ
一度は訪ねたい北海道の島・礼文。
北海道はほぼ主だった都市と街は、春から夏にかけて数度にかけてクルマ旅で
一巡している。が、6月の花の時期の礼文・利尻島行きを以前から計画しなが
ら、叶えられずにいる。

その利尻の毛蟹を、Gyoがいつもながら気を利かせて北海道出張の途中に手配
して宅配してくれた。
傘寿もクリアした明日、81年目の祝祭のためにと一言添えてあった。

北海の冷たい海で身が引き締まり、甘みの増したカニの王様毛蟹。水揚げ直後
に浜茹でした鮮度抜群のものをセレクトして送ってくれたようだ。
デリケートな身の甘みと、濃厚なカニ味噌がたまらなく美味しい。
yuは、甲羅に味噌をのせて身とブレンドして、シュルシュルっとクリーミー
な味をいただくのを、最高の至福と言ってはばからない。

2021年8月4日水曜日

成田清文著『佐藤泰志を探して』を読む3285

書影二冊
『佐藤泰志をさがして』、傍題に「幻の作家」はいかにして復活したか?、を
もつ成田清文の評論を読む。(言視舎刊/1800円)

佐藤泰志の小説は最初に、「すばる」に掲載された「海炭市叙景」で出合っているが
特別系統立てて読んでいるわけではない。
だが連載された80年代後半から随分年月を経て、彼の原作で映画化された、『海炭市
叙景』(熊切和嘉監督)と『そこのみにて光輝く』(呉美保監督)を観て、あらため
て文庫本で小説を読み返した記憶がある。
と云ううことで、三度目の佐藤泰志体験をさせてもらった。私小説的であり青春小説
のようにもみえるが、濃密な人間関係の切実さや風景描写のリアリティに普遍性(開
かれた世界)があって、古い世代のオイラでも共感できた。

「青春とは友情の季節」というが、1973年、互いに24歳のときに親しくなった詩人で
後に映画監督・福間健二の作家論『佐藤泰志』(河出書房新社刊/2900円)も読んで
いる。詩と小説を志す文学の「苦学生」が親密度の深まりとともに、友人にしか知りえ
なかったエピソードもウム、ウム、と読ませる本格物だ。
二人は、かけがえのない仲間同志だった。 

2021年8月3日火曜日

「水の日」週間というのに水の無駄使い3284

水道応援団から
8月1日から一週間は「水の日週間」で、恵まれたいまある水の環境に感謝し
て大事に使おうと実感。

何とその矢先、玄関先の水道の蛇口を閉め忘れ放水しっぱなしジャージャー。
朝から3時間余り。
一ヵ月前には、風呂掃除の後、タブに水を張って沸かす前に水風呂で一浴びと
思いきや、あふれ流しのまま四、五時間。
こんなに不手際が続くと、認知症が加速しているのかと自己防衛のメカニズム
が作動して、yunに「スミマセン」とも言いだせず自己嫌悪で自虐的になる。

2021年8月2日月曜日

「水の日」に『ディープ・ブルー』観る3283

水の日、夏こそ、「海の映画」を観る。

共同監督:アラステア・フォザーギル/アンディ・バイヤット
製作7年を費やした英BBCの海洋ドキュメンタリー。
南極の氷上で体を寄せ合うコウテイペンギン、氷の海に飛込むホッキョクグマ
の親子、サンゴ礁、神秘的な光を放つ深海生物、北と南の地の果て、、、。

ロケ地は200か所を数え、撮影フイルム7000時間。海の知られざる一面
を、壮大なスケールで描かれている。
CGも作りごともない自然界の本物の事実が、ドラマチックに映像美として迫
ってくる。

次に、ダイバーの友情と愛と海の深さへの挑戦を描く、『グラン・ブルー』を
見てみたい衝動に駆られている。

(←ブログ:2021・1・10「ℳ・ベロッキオ『シチリアーノ』を観る」3079)
(←   :2021・2・1 「諏訪敦彦監督の『風の電話』を観る」3101)
(←   :2021・3・1 「『弥生、三月  君を愛した30年』を観る」3129)
(←   :2021・5・3 「『トロイのヘレン』を65年ぶりに観る」3192)
(←   :2021・6・11 「『スパイの妻』(黒沢清監督)を観る」3231)
(←   :2021・6・18 「原案:中島みゆき  監督:瀬々敬久『糸』3238)
(←   :2021・7・2 「伊藤俊也監督『日本独立』を観る」3252)
(←   :2021・7・17 「黒澤明監督作品『乱』を観る」3267)

2021年8月1日日曜日

つちうるおうてむしあつし      3282

影:Pen
わが家の庭に今夏はサンフラワー向日葵はないが、百合のつぼみが太陽を追い
かけるように一気に膨らんできた。
8・6から、旧お盆の入りにかけて乱れ咲きするのが恒例で、楽しみに見守っ
ている。

この蒸し暑い東京の「溽暑」には、アスリートたちの体調維持に耐えがたきを
堪えていると思う。
最近になって最高気温が25度以上の「夏日」、30度以上の「真夏日」に加えて
35度以上の「猛暑日」と云う公認気象用語までできた。
注意を喚起する意味で分りやすくていいが、それにしても日本の夏はどんどん
とエスカレートするのか、、。