19歳で早逝した弟の写真が突然に出てきた。
再読する本を探していたところ、偶然手にとったトロツキー著『わが生涯』の
なかからポロッと一葉の白黒写真が落ちた。
65年前の弟が学生服を着た懐かしい貴重なモノクロで驚いた。『わが生涯/上』
の頁の中で長年眠っていた背景は思いだせない。本書が刊行されたのは1961年
であるから、当時読んだと同じ時期に弟の写真をもらった一葉だと思う。
写真の彼は直ぐ下の弟で兄弟仲は良かった。早く死にゆくものと、生き残った
者の現実的交差はわずかしか無く、年取るとともに悲哀は深まるばかりです。
マンガを描くのが日常的で、みなが認める上手さだった。教師だった親父の血
をもっともストレートに引き継いでいたといまもって思っている。





