2016年11月30日水曜日

西本忠成さん よくぞ言ってくれました! 1574

『キャプテンシー』から/鳥谷敬
スポーツライター西本さんが、コラム「トラとら虎」で「鳥谷を壊したのは誰だ‼」
と辛辣な投げかけをしている。

僕も同感です。70年間近くずっと阪神タイガースの応援をしてきて、シーズン
中盤から今年ほど不愉快になったことはない。極端にいうと、糸井選手の加入
などどうでもよくなっている。
予兆はあった。
7月20日に、これまで一度も足を踏み入れたことのなかった甲子園球場に行
き、アルプス席銀傘の下で応援した。ところが、試合が始まって間もない2回
に西岡選手が適時打で1塁へ向かう途中でアキレス腱断裂というアクシデント
に見舞われるシーンを見てしまった。いまもリハビリ中。
この当たりから、鳥谷選手のプレーに精彩がないように感じられるた。

さて、鳥谷敬内野手だが、ポジション未定で2月からのキャンプに臨むことにな
るようだ。「レギュラーに決まっているのは右翼の福留、中堅の糸井だけで、あ
とは白紙」と明言している。今年こそ、打率・236だったが(四球出塁率は高い)、
それまで3年連続ベストナインの守備力に何の不足があるのか。と云うより春
のキャンプで長打力本塁打アップを要請して、監督自ら打法の指導をする光景
を見ている。それでいて、シーズンに入ってなかなか打率が上昇しないと打順
を8番にまで下げてみたりする有様。鳥谷にすればモチベーションダウンにみ
まわれても致し方ない環境に置かれたと思う。(→も少し後日に)

(←ブログ:2016・3・1 「トリが変わった」1301)
(      :2016・3・25  「143分の1試合」1325)
(      :2016・4・3  「飛んだⅤ打 桜が咲いた!」1334)
(      :2016・5・2  「寄居「京亭」とキャッチャー原口文仁」1363)
(      :2016・6・4  「鳥谷選手の自制心」1396)
(      :2016・6・28  「采配にブレはないか」1420)
(      :2016・7・21 「初!甲子園球場に」1442)
(      :2016・7・21 「フルイニング出場記録は途絶えたが」1449)
(      :2016・8・25 「やはり、月一度は猛虎阪神タイガース」1477)
(      :2016・9・4  「鳥谷12年ぶりに遊撃を離れ先発」1487)

2016年11月29日火曜日

あれから2年~「でん八」       1573

ホルン奏者/大貫ひろし(2016・11・28 影:Tab)
アキさんに会うのは2ヵ月ぶり。すこぶる元気だった。

アキさん、声を絞り出しながら、「でん八・50周年」を記念する祝賀会を催し
てから丁度、2年になる月日の流れと酒席ながらそこでの出会いが財産に
なっている、としみじみと話し始める。
幅広い人脈やそこから発信される情報などで長いあいだコミュニケーション
がとれ信頼関係を築いてくることができた事が貴重な自分史のなかで生き
ていると。
そしてまた、年を重ねるスピードのせいか、このわずか2年間のうちに亡く
なった新宿デラシネ長田君や彫刻家永松、そしbe-sisyto江藤勲さんを偲
ぶ話におよんだ。

二代目弘史の「でん八」らしい、常連客による即興演奏を聴かせてくれた。
その演者は、カウンター席で一人で杯を重ねていた大貫ひろしさんで、酔
客の要望を受けて立ち上がって、ホルンを吹いて奏でてくれた。



信山社・岩波ブックセンター破産    1572

昨日深夜、家に帰ると前月亡くなった柴田信さん代表の、「岩波ブックセンター」
が破産したことを知らされ、やっぱりと思った。(負債1億2700万円)

先週末、神保町に出て信山社の前を通った際、店舗休業の張り紙をみつけて、
嫌な予感がした。
柴田会長が2000年70歳で信山社・岩波ブックセンターの経営を引き継いだ時、
既に多額の債務を抱えていたと聞いている。(2002年代表取締役社長)
この難関を、彼独特の屈託のなさで帳場にたつ現場主義を貫き通して、資金繰り
も何とかなっていたのだろうが、急逝されたことで店舗展開が困難になったという
ことだろう。

それにしても、「本の街・神保町を元気にする会」を率先して創り育ててきた柴田
さん(岩波ブックセンター)を、その書店人、出版人、飲食経営者、周辺の支援者
をもってしても如何ともしがたい、単色専門書店の厳しい書店業界の諸相を見せ
つけられている切迫感があります。


2016年11月28日月曜日

この一冊と一本の映画、、       1571

書影(2016・5刊/544頁・2500円)
暮れの忘年会や納会の時期になってきた。
或る会の幹事から、出・欠席の返事に添えて「今年読んだ本と、観た映画で面白
かった作品を教えてくれませんか。」とあった。

本では、管賀江留郎著*『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』(洋泉社・刊)

表紙表題を見て咄嗟に経済学者アダム・スミスの『道徳情操論』(岩波文庫では
『道徳感情論』)を援用した犯罪ノンフィクション作品かと思った、、。
戦中戦後に起きた、少年による大量殺人事件「浜松事件」と「二俣事件」という
連続性のある二つの事件を題材に、冤罪をつくり上げていく背景を圧倒的資料
で、「人の心の変遷」として浮上させてくれる。
一般的にいわれてきた冤罪の背景には、初動捜査のずさんさや司法、法医学
やメディアの動向が問題にされるが、この著者の視点には政治・哲学や心理学、
進化論、プロファイリング、サイコパス、、総合知を不断に援用して、人間の道徳
感情や共感にその解明をもとめるところに衝撃をうける。
500頁を裕に超える文字ぎっしりの大冊だが、最高の推理小説に当たった感動
で一気に読了した。
(←ブログ:2016・7・14 「『道徳感情はなぜ人を誤らされるのか』を読む」1436)

映画は、*「サウルの息子」(監督はハンガリーのネメシュ・ラースロー)

カメラアングルが斬新で、何気なく聞こえる言葉や音響が不気味に迫ってくる。
1944年10月、アウシュビッツ強制収容所の二日間の記録。
ハンガリー人で時計職人であったサウルが、黙々と死体処理の清掃作業をして
いる背後(上着の背には朱色の×印)からの姿が映し出される。
クローズアップされるのはサウルの目の動きだけで、背景は霧がかかったよう
に不透明で音響だけがあるので不気味さが増幅する。
サウルはゾンダーコマンドといって、同僚をガス室に送り込む任務のユダヤ人、
数ヵ月働かされたあと抹殺される。
ラストシーンの脱走した途中、子供を土に埋葬しようとする場面と、逃げ込んだ
小屋の外に一瞬現れる子供の姿は、ホロコーストの暴虐残虐の極みを伝承す
る象徴なのか。
森に響く銃声と霧のなかに、ジエンド。
(←ブログ:2016・8・2 「「サウルの息子」を観る」1455)


2016年11月26日土曜日

立ち読みしたくなる棚         1570

(2016・11・25 影:Tab)
東西線早稲田を出てすぐの場所に「あゆみBooks」は在る。

1980年代に開店したときから、人文書や芸術書の品ぞろえに注目しよく通っ
た。神楽坂で解覧して間もない出版社であったが、『クラシックの快楽』や『映画
の現在形』などを平積みしてくれ、他店への売れ行き好調の火付け役を果たし
てもらった。そのうちに当時店長の鈴木さんと、二階の喫茶店で話し込むことが
度々あった。

あゆみBooksは現在東京と仙台に十数店舗展開するが、当時、彼の構想でも、
早稲田店をモデルに80坪までを限度とする中規模店を目指すという考えを聞い
たが、ほぼその通りに推移したように見えた。
商品構成で、人文、文学・芸術書のほかにアレっと思うほどコミックス棚が充実し
ているのも、彼のビジネス感覚と豊富な知識のなせる技がそうさせたと思う。
さらに、当時ではユニークなスリップデータベースをつくり、社員に徹底して活用
させていた。いまのPOSシステムの先取りで、大学生協書籍売場に負けていな
い的確な客層と本のセレクトができていたのに感動したものです。
だが、2014年に僕の知らない経営陣の入れ替えがあって、その後日販の傘下
になっている。

久々に早稲田店、小石川店を訪ねたが、従来の個性的書店の色は残っていた。
ワンポイントの特設棚もしっかりあって、この日、数冊立ち読みさせてもらった。

(←ブログ:2016・10・3 「居心地いいだろうな!「街の本屋」」1516)
(←    :2016・10・6 「長い付き合いの書店人」1519)
(←    :2016・11・10 「本とのであいのきっかけは様々あれど」1553)
(←ブログ:2016・11・12 「ハリポタとくまざわ書店八王子店」1556)

2016年11月25日金曜日

3・11震災の内なる伝承を      1569

江岸寺と城山
「つなみ!にげて! すぐににげて!」の、先日NHKのテレビ表示される言葉
にびっくりして、一瞬未だ夢うつつでした。

目が覚めたのは、3・11の東日本大震災の津波が襲いかかってくる猛威で、
三陸の家もビルも鉄道もことごとくまくり上げられる、おもちゃ箱をひっくり返
したような映像を思ってです。
そのリアルな被災の様子を見たのは、飯田橋駅のテレビジョンに映し出され
るもので、大槌町に住むお祖母ちゃんのことが過りました。
津波が襲いかかってくるときは、「津波てんでんこ」の伝え(伝承)が生きてい
て、お祖母ちゃんは日頃準備した小物だけ体ひとつで、菩提寺の上の城山
に逃れて一命をとりとめることができました。
発見されたのは、5日後のことでしたが、、。

とにかく、まず逃げよ、の教訓化が今回の切迫したテロップとして衝撃的だ
った。
3・11、あの日から5年8ヵ月、また起きた大きな余震におびえながら、被災
地の人たちはひたすら高台に逃げる姿があった。
東京は遠い地域ではない。
自らに、テレビを見て足がすくんだあの日(時)の感覚を伝承せよ、と呼び掛
けている。
現実はまだ、復興半ば以下だと思っている。

2016年11月24日木曜日

54年ぶり 11月の初積雪       1568

庭のツバキに初雪(⒗・11・23 影:tab)
1962年の11月積雪以来だから、ほんとうに珍事です。

早朝から降りつづき、正午には5㌢、3時頃ボタン雪を最後に降り止み6㌢の初雪で
した。
昨日から上空に真冬並みの寒気が入り込んだ影響で、関東甲信越の広範囲で積雪
がある予報がしきりに流れていたが、朝起床するまで半信半疑でした。

1962年以来、54年ぶりとなる初雪の観測。
秩父地方で12月初頭の初雪はよくあることだが、東京では12月にチラつけば早い
ほうで、この終日降りつづいた雪は、「あっと驚く為五郎」です。

54年前と云うと、未だ早稲田馬場下に下宿していた頃になります。
そしてちょっと唐突ですが、11月1日には、カストロ・キューバ首相がキューバ内ソ連
ミサイル基地の国際査察提案を拒否して、米キューバ海上封鎖による三週間に及ぶ
緊迫した世界情勢にあったことを思い出したりしました。




2016年11月23日水曜日

東京と岡山の交流           1567

同世代のたくさんの友人に恵まれて、それぞれ、この年まで交流がつづき何かと
刺激になってきたと思っている。

そんな友人の一人が、いま大阪で税理士をしているヨシダkさんだ。
僕が津山の山奥から倉敷市(現)に転校して間もなくから親しくなって、映画(洋画)
を観に街にでかけたりして、なぜか気が合った。
僕が東京に出てから空白期間が長かったが、人生半ばからは彼が同期会や出張
で上京のときとか、関西に出かける機会に近況を語りあっている。

なによりも、彼は筆まめでメールでも、便箋にしたためた封書なみの文面を受け取
ことになるので、SMSで済ますわけにいかず宿題を受け取った様になる。
この度も、ブログで作州の「鶴田藩」について関心をしめしたことに触れて、早速の
メールで、「懐かしい地名を聞きました。」と来た。それも、彼の親父さんの生まれ
故郷だという。鶴田の墓参に行ったこともある、と書かれているに至っては、僕の
作州、奥津の菩提寺への墓参りと一になることで、ここまで一気に場所が身近に
なるものかと、偶然性に驚いています。
他にも、倉敷、柳井原の横溝家と横溝正史の関係とか、関心ある宿題をわたされ
ている。

2016年11月22日火曜日

長老・松本昌次さんとしばし閑談    1566

(2016・11・21 影:Kei)
柴田信さんのお別れの会で、わが未来社時代の師・松本さんと同席。

足を痛めて杖でサポートして歩く姿が、昔、サッカーをやっていた人だけに心外で
あろうと察する。
前日、松本さんが編集担当だったはずの、井上光晴小説集『ガダルカナル戦詩集』
を読んだばかりのところで、数年ぶりに会うのがこの場所である奇遇に不思議さを
感じた。

文庫版があるが、初版で読んだ経緯を話す。 
この本が出ることによって、井上さんは著名人になった、と松本さんは語る。
新宿の「ナルシス」で井上さんのおごりで飲んだことなど思いだす。
60年代は編集者が一番できた時代、今は編集者はいらない時代と揶揄する。

さらに、「大槌の風」の近況を問われる。
第一次の目的は終え、行き来のみしている事情を話す。
未来社の現在の仕事、沖縄と3・11被災地の問題にアプローチはしているが、突
っ込み方が問題ありと批判的。

yuによろしくと、、。

柴田信さん お別れの会        1565

11月21日に「柴田信さん お別れの会」が如水会館で行われました。
発起人は、岡本厚(岩波書店)、亀井忠雄(三省堂書店)、相賀昌宏(小学館)
ら他6氏で、実行委員長は八木壮一(八木書店)でした。

柴田さんは、信山社(岩波ブックセンター)の代表であり、「本の街・神保町を
元気にする会」の事務局長でもあって、本の街、神保町をこよなく愛し活性化
するために、衰えを知らぬフットワークで豊富な人脈を駆使して尽力されてき
た。神保町はかけがえのない人を失ってしまった。
それだけに、哀惜の念を抱えて全国から、僕など知らない人や数十年ぶりに
会う大勢の人が献花に訪れていた。

挨拶&話した人~
松本、安井、松下、白井、山下、柴野、清水、渡辺、瀧井、森、川上、今村、
佐々木、持谷、加賀美、鎌内、梶浦、持主、副田、福嶋、島田、横井、高梨、
清田、宍戸、阿部、菊池、片岡、深谷、細野、古市、、。


2016年11月20日日曜日

『ガダルカナル戦詩集』井上光晴を読む 1564

書影
本書は、1959年刊の詩集ではなく井上光晴の小説集です。

刊行当時に一度は読んでいる記憶が残っていたが、最近サイパン島に執着し始
めて、レイテ戦(大岡昇平著作)とかガダルカナル島の戦記まで読書してみたくな
っていた。
今日の「日経」書評欄で、井上荒野著『綴られた愛人』を、父・井上光晴の作品へ
のオマージュとして評されている一文に引っかかったのをきっかけに、父上の初
版本を書棚の奥から探し出し一気に読んだ。

ほぼ60年前に書かれた初期の作品ながら、全く古びていない。
戦争を潜り抜けた著者自身のなかに悶々としてある戦争や、自分のなかの伝統
と血、祖国、エゴイズムを行ったり来たりすることで噛み合わせ、これから文学の
世界で生きる出発点にしようとする苦悩を感じさせられる。

(←ブログ:2016・7・30 「井上光晴について」1085)

2016年11月19日土曜日

学芸会今昔              1563


ハルの学芸会を見物する。

大人が子供や孫の学芸会や運動会参観するのは、精々小学生までであろうか。
時雨れのなか、その孫の小学校にクルマで向かったが、到着した頃には晴れ男
ハルの面目躍如というところか、雨は上がっていた。

演目は、「半日村」(斎藤隆介絵本)。
村は山深いなかにあり、あまりにも高い山なので、お昼頃まで陽の照らない半日
村。その貧しい村に陽をあてようと、村の後ろにある高い山を子どもたちの手で
削る物語を、唄あり踊ありの群集劇仕立て。

ハルは、花や稲や風役のなかの稲になり、口を一杯開けて大きな声で見事に演
じていた。
自分は、小学4年生の学芸会では超脚色された「にんじん」(ルナアル原作)を演
じたことを想い、年を取らなければ、感動しない事が多々あるのに気づく。

(←ブログ:2014・11・19 「学芸会」826)



2016年11月18日金曜日

御徒町に「寿司幸」あり        1562

(2016・11・18 影:tab)
話が弾む友人と、寿司屋のいつものカウンター席で待ち合わせた。

どちらが声をかけるでもなく年に数回会うと、文学や映画の話に始まって出版業
界の話題や世情話に及ぶ。大事な話をするわけでもないので、ときにカウンター
越しに板長さんと寿司ダネのおすすめや旬はどんなものかなどを聞くこともある。
とくに、寿司幸へ行くときは暖簾を開ける前から、盆に山もりで出される中トロの
タタキにありつける楽しみがある。

開口一番の話題は、マルセル・デュシャンの「階段を下りる裸体」についてであっ
て、僕がついていけるとすれば、中村宏のシュールな汽車や女学生の絵に引っ
かけて喋れるぐらいだった。
次々に今関心をはらっているないしは批評の対象として、柄谷行人や中上健次、
平出隆、村上龍らの名前が出た。

最初ビールで始まって、麦焼酎に変わり、彼は途中から燗酒に移るのがいつもの
流れで、滞在時間3時間余り「あがり」。


2016年11月17日木曜日

古めかしい話のついでに        1561

書影
友人の話から鶴田藩だの津山藩だの古い歴史の探求から、個人が関わることに
なったついでに言うと、わが家には一振り一刀がある。

70年以上前のことですが、父が桐ダンスの奥からやおら取り出して見せたのは
その後も、僕が長男ということで当時のままの古い布切れにまかれてついて回っ
ている。
サイパン島から帰国した父は寡黙だったが、間違いなく祖父方の家系が津山藩
の士族であったということを語り伝えようとするのだった。
結婚するときに戸籍謄本を取ったが、それに基づいても明記されていた。
20代の頃はこうした事実については、むしろ心にかけないで無視してきた。

巻き付けられた紐をほどき、傷んだ鞘から「一振り」を抜いて目のうえにあげて見
ると少し錆が来ているのがわかる。すこしばかり怖くて長く持っていられないが、
僕の知っている祖父よりさかのぼる前の時代を経て手渡されてきた時間を感じる。
未来にではなく、自分の前に今ある歴史があり、点の存在が線になる感覚は、年
を重ねてきた生だと思う。

2016年11月16日水曜日

飛び地領作州鶴田藩とは        1560

昨日の熱をおびた語りのなかで、「鶴田(たづた)」という地名が津山にあるかと
尋ねられたが、聞き覚えのない地名だった。でも、気になった。

話の流れからして、関ヶ原以来の徳川と、大国長州藩と外様小藩津和野藩と親藩
浜田藩の、動きと時勢に振り回された、一族が迷走する軌跡の事だったとおもう。
慶長2年(1866年)の第二次長州征伐の際、長州藩の軍に撃破され第4代藩主
松平武聰は戦わずして浜田城を放棄する。
戦いの始まりは、益田を中心とする藩領内であったが、城と城下を焼いて退く。

その後、敗走し飛び地領作州の鶴田領(現岡山県津山市)に逃れ、鶴田藩を興し
て明治維新を迎えたという。鶴田陣屋門が現存する。
僕が興味をもったのは、津山藩の極めて近隣に聞いたことのなかった「鶴田藩」
が廃藩置県まであったということです。

(←ブログ:2016・11・15 「今はまぼろし わが一族」を読む」1559)


2016年11月15日火曜日

「今はまぼろし わが一族」を読む   1559

(影:tab)
横浜での仕事を早めに切り上げて、横浜駅西口地下街の「銀座ライオン」へ。

会うなり開口一番、半年前にあずかっていた自分史を中心とした出生地・益田の
一族周辺と石見の国益田の歴史に及ぶ。校訂に時間を要したようです。
彼とは一時、空白期があったが1987年に本のプロデュースを受けてからで30
年の友人に近い付き合いになる。

堀江謙一の太平洋単独横断航海(『太平洋ひとりぼっち』)の後、MALT'Sマーメ
イドⅡ号の航行をプロデュースし、その活動をサポートしてきた彼自身の仕事は、
躍動感溢れていた。そうしたときは、故郷の一族の歴史を文章にまとめてみよう
など、思いもよらなかったという。
会社人間を卒業したいまは、個人と歴史が深く関わり合う場を、この一族に感じ
ノンフィクションを仕上げ、さらにグローバルな体験に基づく歴史の深堀に挑戦し
てみたいようだ。

2016年11月14日月曜日

68年ぶりのスーパームーン!     1558

スーパームーン/富士見公園(2016・11・13 影Tab)
満月、68年ぶりの大きさはスーパームーン!

国立天文台によると、1948年(昭和23)以来、今年最も小さく見えた満月
に比べて直径は1.14倍ほど大きくなる。
地球の周りを楕円軌道で回る月との距離は、平均約38万4400㌔うだが、
14日夜には約35万6500㌔まで近づいた。
僕が8歳だった68年前に、話題になったり天を仰いだ記憶もないが、次に
ここまで近づくのは2034年になると云うから、今日の満月が見納めになる。

それにしても、14日は雨のところが多いという天気予報を察知して、前夜、
大きな月をたのしめて幸運だった。
ハルも見ているはずだが。

2016年11月13日日曜日

木枯らしがやって来た!        1557

カキと落葉(2016・11・9 影:Tab)
木枯らし1号が羽村でも吹く。
凩は低気圧が発達しる影響で西高東低の冬型気圧配置が強まったとき、強風が
吹き荒れる現象をいう。
さらに、気象庁によると最大風速が8メートル以上の北寄りの強い風が吹いた際
に「木枯らし1号」と発表するようです。
わが家の隣の運動公園から舞い上がった土埃が玄関の三和土を覆うと、木枯ら
し来たるか、と冬の兆しを感じる。
カキの木の葉っぱが一気に散り始めます。「凩」とも書きますが、木に吹きつける
寒風のイメージがあります。

田舎の生活のなかで経験した、中国山地の山(泉山)から吹き降ろす「颪」と、瀬
戸内のピタリと無風になる夕「凪」を想いだします。

2016年11月12日土曜日

ハリポタとくまざわ書店八王子店    1556

「ハリポタ」フロント台(2016・11・11 影:Tab)
昨日、くまざわ書店八王子本店に行った。偶然にも『ハリー・ポッターと呪いの
子』(静山社・刊)の新刊発売に出くわした。

イソマエさんを訪ねたのが午後のことだったので、すごい人だかりではなかっ
たが、午前0時を期して解禁セールのカウントダウン・イベントは行列ができた
らしい。

もう10年以上前になるかと思うが、確か第二作目の発売日をめぐる早売りが
問題視された事もあった。
その時も、くまざわ書店の入れ込みようが話題になり発祥地として、メディアで
取り扱われたように記憶している。
今回もまた手作りイベントとして、イソマエさんはじめ店員の皆さんと版元静山
社社員がハリポタマントで身を固め販売に精出していたのだ。
皆さん笑顔でした。

(←ブログ:2016・10・3 「居心地いいだろうな!「街の本屋」」1516)
(←    :2016・10・6 「長い付き合いの書店人」1519)
(←    :2016・11・10 「本とのであいのきっかけは様々あれど」1553)





2016年11月11日金曜日

今日は何の日 チンアナゴの日      1555


チンアナゴ/右2匹直立姿勢(影:Cas)
きょうは11月11日で、1111並び。「チンアナゴの日」だと、、。

チンアナゴは海底のサンゴでできた砂地に生息する可愛い魚です。
サイパン島のラウラウビーチでダイビングしたとき、きめ細かいサンゴの砂底に
ニョキニョキ林立する容姿を始めて見た。
体は細長く灰白色、三つの暗色班を有する。

陸上動物だと、さしずめ羽村動物園で飼育されている人気の「ミーアキャット」の
立ち姿をイメージした。
僕が砂地に沈潜してのんびり寝っ転がったりしている彼方に、ぼんやり浮かび上
がり出現したときはさすがに身を引いた。そのうち手を出して戯れているとねぐら
の穴に引っ込む愛嬌があったりして、その場を立ち去りがたくなりました。
(水中撮影が未熟で、チンアナゴが見えづらくてスミマセン。)

2016年11月10日木曜日

副島隆彦と町山智浩          1554

米大統領選関連棚(2016・11・10 影:Tab)
大概の予想を裏切って、トランプが次期アメリカ大統領に選ばれた。

きょう書店をのぞいてみたところ、まだトランプ一色になっていず大統領選挙中
の趣の特設棚がで残っていた。その中の、『トランプ大統領とアメリカの真実』の
帯コピーの、「決まり!トランプ選出!」、とある確信的な予言が目にとまった。
著者は副島隆彦さんで、トンデモ本ではないかと思える既刊本もあるが(失礼)、
この本で、アメリカ社会を未来予測した眼力には参りました。

もう一人、町山智浩はニューヨーク・タイムズスクエからアメリカ大統領選前日の

市民の様子をジョークを交えながらレポートしていた。
そのなかで、「アメリカに1940年からずっと70年続いている<子供投票>と云
うのがあるんですよ。子供選挙とか。それは、教科書制作会社があって、ずっと
子供相手に、小中高相手にアンケート調査していて「どっちの候補に入れるか」
っていうのをやっているんですね。15万人以上のサンプルを取っているんです
が、そこで今回、ヒラリーさんが52%で圧勝。トランプは35%しか取られなかっ
たんですよ。
過去70年間に1回しか外していない予想だったら確実に当たってもいいもので、
今回ヒラリーさんが圧勝だと思います」と。
さらに、ヒラリークリントンの政治活動から大統領選に出馬するまでのもともとの
動機を探り、トランプの場合は動機がわからないので、、とにこやかに語る。

僕もよもや、トランプの勝利宣言を聞く局面を見るとは思いもよらなかった。




本とのであいのきっかけは様々あれど  1553

(影:2016・11・10)
昼過ぎに青梅特快で新宿経由で、まず目黒に。
ある書店との親睦会で会う機会がある目黒店店長を訪ねる。このところ月に一度
ペースで面談するのだが、丁寧に対応してくれ他のグループ店の情報までも貰え
るので助かる。
これまでこの書店現場とは付き合いがなかったが、誘われて出席していた「飲み
会」が縁でそこそこに話をうかがえる。

地下鉄三田線で神田へ。
約束の2時に三省堂書店事務所に行くと、いつもながらのデスクワークに集中す
るUtさんの姿を見る。
仕事の打ち合わせは早々と終えて、いつものように注目する本の周辺話しから、
業界の気になる情報の交換に至る。
彼の立場が「営業企画」と云ううことで、年間500冊の読破を自認していることも
あって、その書目は多義にに及び、僕の関心に合わせてくれる。
今日、店頭で目についたのは、講談社現代新書『げんきな日本論』(橋爪大三郎・
大澤真幸)多面平積みでした。

この積極的展開も他店にないもので、彼がする営業企画の一端であると思った。
パラパラと頁をめくってみると、よくある雑誌など既存の対談を再録したものとか、
テーマにそってレジュメが用意されカチッとまとまった対談集とかとは違って、二人
の議論が真剣勝負になっておりスリリングで読書を誘導する本になっている。

2016年11月8日火曜日

サイパン島チャモロ原住民の同化教育  1552

サイパン/チャモロダンス(Pen)
サイパン島チャモロ原住民の同化教育がどのようにして行われたかは詳しく知る
由もないが、高齢者の彼らは概ね日本語が話せるのにちょっと驚きました。

戦前の日本統治時代に現地人のために、日本語、日本文化を帝国臣民に同化さ
せる教育がなされたはずです。その教育の一翼を父は担っていたことになるでし
ょう。
そのことによって、70歳以上(僕が行った当時)の人たちは、軍歌をはじめ日本の
戦前、戦中の歌をうたえ、かなり流暢な日本語が話せる場面に遭遇しました。
ホテルに着けるタクシー運転手はチャモロ人が多く、乗り合わせた車中での会話
で、「子どもの頃、学校では教育勅語を暗唱させられてたし日本の童謡なども唄っ
ていたよ。戦争でいろいろ大変だったが、日本の教育を受けてありがたいと、今で
も思っている」と、自慢そうに話してくれる。

この植民地時代の同化政策(教育)が、現在のチャモロ人の日本人に対して親切
で贔屓にする気質につながっているのは、まちがいないと思っている。

(←ブログ:2016・10・18 「父とサイパン島記録の中間メモ①」)1531
(       :2016・10・20 「父とサイパン島記録メモ②」)1533
(       :2016・10・30 「父とサイパン島記録メモ③」)1543

















2016年11月7日月曜日

初めて挑戦!障子&襖の張り替え    1551

予定していた例会が延期になったので、終日、家庭内労働。

プロに依頼する大掛かりな仕事というイメージが強い襖(本襖と板襖)の張り替
えを、障子貼りとあわせて取り組みました。
いたずらっ子のGyoの成長に合わせて年末も手をかけないでずっと先延ばし
てきた。が今、チャンスとばかりに初めて自分も相方のサポータにまわって勉強
させてもらった。

作業する専用の小道具(15種類余)が万全であること、取っ手類を外して、古
い障子紙や襖紙をはがしたり、桟の清掃をして日陰干しして下準備しておくこ
とが、つぎのホンちゃんがスムーズにでき、仕上がりにすごく影響することが身
に染みてわかった。
ポイントとして、襖の構造を調べる、枠を養生することや、マスキングテープの
有効利用、のり付け貼り付けのコツを修得することなど。
アバウトな対処では駄目ということです。

障子紙、襖紙の素材もよく、白を基調に見違えるような好みの和室になった。

2016年11月6日日曜日

羽村市産業祭             1550

(2016・11・6影:Kei)
家から50メートルたらずで行ける「富士見公園」で「羽村市産業祭」が二日間行
われた。

公園が近所とうこともあって、毎年、土日自宅に居るときは午前中早めに朝採り
野菜の買い出しと、パノラマパーク360度散策する楽しみがある。
羽村は未だ農協活動が盛んで地産の新鮮な野菜や果物がストレートに手に入れ
ることができる。大根2本、白菜、ねぎ一束、里芋、キュウリ絞めて1000円余り。
夜のお惣菜は、風呂吹き大根の柚子味噌、里芋の衣被、最高に美味!

神戸淡路大震災以降、3・11東日本大震災と先の熊本地震の復興応援のため
に特産品などを販売している。
長い列ができているのを見ると、関心の度合いがわかる。

(←ブログ:2015・11・1 「産業祭で<まいまいず文庫>発見」1180)

追悼・二上棋聖とポトス        1549


二上達也棋士が亡くなった。84歳でした。

あえて、二上先生と言わせてもらいます。
先生に会ったのは、将棋とは関係ない新宿の「ポトス」のカウンター席でした。
ポトスの主人が日本棋院会館と縁があってか、先生をはじめ棋士たちの憩い
の場所になっていたように思う。

先生と話すことができたキッカケは、僕の第二の故郷である倉敷の出身大山
康晴名人が川べりの縁台で子供のころから大人を相手に指していたエピソー
ド記憶を交えて話したことによります。
出版界とも深い関係が、晶文社創業者の故中村勝哉さんと函館時代からの
親友であったことで、よく知られている。
また、羽生善治王座の師匠が二上先生だったが、昨年亡くなった友人長田君
は素人棋士ながら羽生善治を「師匠」としていた。
縁は異なものながら連綿としてつながり深遠を感じます。

2016年11月4日金曜日

小倉のナガリ書店は閉店していました。 1548


言視舎の社長が北九州市小倉に仕事で近々出かけるというので、その地域書店の
分布をサポートした。

ところが後にメール便で、「小倉のナガリ書店は閉店していました。」と知らせてくれ
た。恥ずかしいです。
他にも、ジュンク堂書店や紀伊國屋書店もあるのでは、と、進言していたがジュンク
堂書店は関連の喜久屋書店と間違っていた。
紀伊國屋書店もあったが、撤退して久しい。

考えてみれば、紀伊國屋書店ゆめタウン博多店がオープンしたのが2007年で、九
州に出張した。そのときは、松原社長も存命で左近店長とも談笑した記憶がある。
以来、10年余り九州の地へ足を踏み入れてないわけだから、書店勢力図が大きく
変動していても不思議ではないのかもしれません。
小倉と云えば金栄堂、ナガリ書店がそれぞれ特異のカラーで棲み分け輝いていた
時代はとっくに終わっているのが侘びしい。



2016年11月3日木曜日

腰痛改善の裏ワザ           1547

腰痛の8割が改善する最新メソッドというTV番組があった。

寝相の良い人が腰痛になりやすい、という発見。
夜の睡眠時の寝返りは、少ないより多い方(平均24回)が腰痛の改善になる
という。
血管、じん帯への内蔵による圧迫を寝返りで軽減する。
そのためには四っつ(ヨウツウ)だけのストレッチを継続することで、痛み再発
防止になると、長年かけての開発、実施した方法を実証でしめしてくれる。
筋肉を和らげるために骨盤のひねりが重要。
胸、腰、背中の筋肉の使い方に変化を持たせることが重要。
柔らかすぎるマットレスはよくない。(寝返りが打ちづらい)

早速の図面づくりとポイントを控えて、実地検証に取り組んでみる。
<寝る前にストレッチ>
1.仰向け~片足ひねり、反対手万歳。ねじろうとしないこと。深呼吸6回
2.伏せて~両足反らす、両手床にひし形に。深呼吸6回
3.仰向け~肘を立てって、膝を曲げる。深呼吸吐いた時に骨が沈む。
4.仰向け~タオルで片足上げ。膝を伸ばし足裏を天に向ける。深呼吸6回

(←ブログ:2014・4・15 「ジョギングを再開する!」610)


2016年11月2日水曜日

「レディ・ジョーカー」観ながら再読  1546


 高村薫の小説もエッセイも好きなほうです。
BSの7回連続モノ「レディ・ジョーカー」を見ていたら、伝説の長編原作本を再読し
たくなった。
ずっしりした上製本3冊本で読みたかったが本棚に見当たらず、文庫版で読んで
いる。うじだいの

そもそも、高村薫著『レディ・ジョーカー』にいまさら関心を持った動機は、未解決事
件や冤罪をテーマにした長編小説『罪の声』(塩田武士)や、ノンフィクション『道徳
感情はなぜ人を誤らせるのか』(菅賀江留郎)がいま話題になり書店の平台でも目
に付くことに触発されたとも言える。

さて、高村薫の小説だが、『黄金を抱いて翔べ』に始まって、『リヴィエラを撃て』を
読み、大学時代の山仲間が或る殺人に連座して後にそれぞれ人生のほころび行
く様をテーマにした、『マークスの山』の取材力に感心し、『レディ・ジョーカー』に読
み継いだ。
特に、1994年刊の『照柿』は、「君が事件前に佐野美保子と対面した時間は、拝
島駅で二分、東京駅で五分、立川駅で一分、合計八分だ。」という描写に惹かれ
憑かれるように一気読みした。

(←ブログ:2014・10・7 「甘柿・渋柿・熟柿・照柿、、」787)
(←ブログ:2016・9・26 「書店人推奨の書籍広告をめぐって」1509)

2016年11月1日火曜日

甘柿食べ始め             1545

(2016・11・1影:Tab)
もう霜月。今年もあと二ヵ月か、過ぎいく一日一日が早い。

朝起きてみると、縁側に水たまりのできている日が例年より多い気がする。
降ったりやんだりする晩秋から初冬の「時雨」のせいでしょう。柿の葉を色づか
せて一気に北風とともに散らす雨です。

Gyo庄屋さんの柿を恐ろおそろ喰らってみたところ、糖分一杯の甘柿だった。
農村では、甘柿と渋柿を庭に一本ずつ植えた風景を見かけたものだが、この
カキは剪定がまずかったのか、一本の木に甘渋両方がなる。
ところが、今年のカキは甘い粒ぞろいで占められているようだ。昨年は渋ガキ
が混在し、寒中に吊るして干し柿にして成功したのだが。

(←ブログ:2015・12・20 「yu吊るし柿に挑戦」1129)