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(2016・11・18 影:tab)
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どちらが声をかけるでもなく年に数回会うと、文学や映画の話に始まって出版業
界の話題や世情話に及ぶ。大事な話をするわけでもないので、ときにカウンター
越しに板長さんと寿司ダネのおすすめや旬はどんなものかなどを聞くこともある。
とくに、寿司幸へ行くときは暖簾を開ける前から、盆に山もりで出される中トロの
タタキにありつける楽しみがある。
開口一番の話題は、マルセル・デュシャンの「階段を下りる裸体」についてであっ
て、僕がついていけるとすれば、中村宏のシュールな汽車や女学生の絵に引っ
かけて喋れるぐらいだった。
次々に今関心をはらっているないしは批評の対象として、柄谷行人や中上健次、
平出隆、村上龍らの名前が出た。
最初ビールで始まって、麦焼酎に変わり、彼は途中から燗酒に移るのがいつもの
流れで、滞在時間3時間余り「あがり」。

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