監督:高橋伴明
出演:毎熊克哉(桐島聰)/奥野瑛太(宇賀神寿一)/北香那/高橋惠子
東アジア反日武装戦線の桐島聰の生きた軌跡を描く。
ニュース報道で指名手配になっていた桐島の名前が出たとき「49年、生きてい
たんだ」、と云うのが実感でした。
冒頭、1974年8月30日に起きた、三菱重工爆破事件のニュース映像がながれる。
一転して喫茶店のテーブルに集まった武装戦線各グループのリーダーで事件の
首謀者たちが、自らの行動の総括をしている。
混沌とし緊迫した1970年代頭の空気が伝わってくる。この時代、早大を中退し
た伴明監督は、「ピンク映画」の傑作を撮り続けていた。このカオス的精神の
想像力を、桐島聰の無言で不確かな半世紀の生き様に通底させているように思
える。(監督自身、その意味では似た者同士だと言っている)。
姿を消した爆弾男として追われ、街なかや交番、駅に屈託なく眼鏡越しに笑う
彼の手配写真だけはずっと残った。
僕の親友にド近眼の風貌が似て爽やかな雰囲気は、事の重大さに比べて乖離し
て見ていた。

0 件のコメント:
コメントを投稿