ステファヌ・ブリゼ監督 俳優:ヴァンサン・ランドン
どこの国でもある話。51歳で職を奪われた中年男・ティエリーは、障害者の息子
を抱えながら新しい働き場所を探す。
堅実にまじめに生きようとするが、自分の意思に反して思うようにならない現実
の葛藤をシビアに映し出す。この主人公が内に秘める「憂鬱」を外見は静かに体
現して見せてくれる。
やっと、スーパーマーケットの警備員として仕事を始めるが、目にするのはお客
ばかりでなく社内の不正をも見てしまう。
そのちょっとした不正を上司が厳しく追及したことで、長年勤めた「働き者」の
女性が自殺してしまう局面に立ち合いなやむ。さらには、客のポイントを自分の
カードにスキャンしてポイント稼ぎする従業員の女性を有無も言わせず密告する
場面で、「あなたでも上司に報告するか?」と詰問され、ティエリーは「わから
ない!」、と返答して踵を返し足早に、身障者の待つ家路を急ぐ。
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