正午過ぎに、那須ブックセンターを後にして、那須高原大橋を渡り戸田交差点を
板室温泉方面に右折して上り坂を少し走った道沿いに、親友の庵「りんたろう」
が見える。
二週間前に、彼の東京個展会場で奥方両人に会ったばかりだったが、急な訪問で
挨拶するなり、「見違えるほど元気になられて、、」と、奥方に言われた。
先日は、肺炎のしょっぱなで、自分ではほとんど意識していなかったが、動きや
喋りに異変があったのだろうかと、今さらながら思う。
早速、一枚ガラス窓から紅葉前の庭の広がりが眺められる茶室に上がる。
外気は10度ぐらいに冷え込んでおり、薪ストーリーの炎が気持ちよい。
彼は、那須板室に永住を決めて、すでに30年になるのだろうか。
いつものことながら、近況がてら健康について、僕の知人の来訪者たちを巡って、
そして本の話へと熱をおびてくる。
丸山眞男さんの主著、『日本政治思想史研究』から荻生徂徠と皇国史観の絡みへ
と語られつくすと、最近の丸山学派批評本と重なって一方的に拝聴することにな
ってしまった。でも、刺激的で心地よい一時でした。
建物の前の庭のはずれに、本職である陶器を焼く「薫」が目につく。

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