2018年9月30日日曜日

『大菩薩峠/第一巻』(都新聞版)読了  2244

「大菩薩峠は上(のぼ)り三里、下り三里、領分は甲斐国に属して居(お)りま
すれど、事実は武蔵と甲斐との分水嶺になります。」の口上で始まる。
中里介山『大菩薩峠』〔都新聞版〕(現在の現東京新聞)、第一巻を読了する。

仇討ち大衆小説であるが、なぜこうまでして最長で、全41巻の本シリーズを再
読する気になったのか。
著者の中里介山が羽村出身、菩提寺が知人住職の「禅林寺」であることで、何度
か人隣りを聞いてきたこと。

それと大菩薩峠その山を、物語の最初で説明する。「江戸から出て、武州八王子
の宿から、小仏、笹子等の峠を越えて甲府へ出る、それが所謂甲州街道で、一方
に新宿の追分を右にとって、まっすぐに行くこと十三里、武州青梅の宿へ出て、
それから山又山を甲斐の石和に出る、これが所謂甲州裏街道で大菩薩峠は青梅か
ら十六里、甲州裏街道の最も高く険しきところがそれです。」と。
この地理感覚と道程の既視感に刺激されるのだ。
いずれの路も今では、何回となく四季折々にクルマで越えているのだが、、。
(未)

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