2022年3月26日土曜日

祖母の冊子⑤            3420


祖母のブルーノートをそろりと開いて再会し、この齢にして心に染み入る想い
がある。
明治27(1894)年生まれ、庄屋だった常四郎の家から正宗の家に嫁いだ
祖母の言葉から、東京の日々のさびしさや田舎を想う心情の片々が様々に浮か
びあがってくる。

ほととぎす 鳴声ききつつ ふみゆかば 死出の旅路も とをくあるまじ
                            (父常四郎詠)
つめたきわ 雪や氷と 思いしに 人の心の冷たさぞ知る (広戸伯母詠)
とくゆきし 夫をしのびて 今更に ながらえる身ぞ あわれなるかな
もろもろの 神よ仏よ あわれみて 老い行くこの身召しますをみもと、、
夫ゆきて 一人のあの子に 先立たれ 孫のもとにて 日々をおくりつ

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