2022年3月11日金曜日

東日本大震災から11年        3404

大槌町CM
被災地に11回目の「3・11」がめぐってきた。
巨大な津波は大槌の市街にも深い爪痕を残したが、11年の歳月なかで復興
のモダンな建物も出現している。
だが、今も被災者はぬぐえぬ喪失感を抱き鎮魂のトラウマにさいなまれている。
震災10年の区切りとコロナ禍で、今年は自治体主催の追悼行事も中止や縮小が
相次いでいる。

僕は3・11後、東北自動車道が復旧開通したのを見計らって、新花巻→釜石
→大槌町へクルマでなんとか入ることができた。大槌湾の海岸沿いには防潮堤
が築かれていたが、津波はそれをいとも簡単に壊して町全体を襲った。砕けた
防潮堤、全壊して鉄骨剥き出しのビルや家屋そして大槌駅舎も消えホームだけ
が残る。僕が見た光景は生涯で初めて目にした絶望的なものでした。

義お祖母ちゃんの家は見る影もなく啞然としながら近くの菩提寺・江岸寺へ向
かうが、墓石は焼けただれ半壊の状態でした。
カメラのシャッター音はすれども心の整理ができず、墓地裏の高台から蓬莱島
(ひょっこりひょうたん島)をかかえる静かに凪いだ海を見ていた記憶が鮮明
に思い出される。

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