2022年3月22日火曜日

濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』3417


昨年後半から話題になりロングランを続けていたが、観るのは初めて。
監督・脚本:濱口竜介(原作:村上春樹)プロデューサーが注目の山本晃久。
濱口監督については、黒沢清監督の『スパイの妻』の脚本を手掛けているし、
『偶然と想像』を観て関心があった。

話は、舞台俳優で演出家の家福(西島秀俊)は脚本家の妻・音(霧島れいか)
と暮らしていた。しかし音はある秘密をのこしたまま突然この世から消える。
シーンは2年後に転換。家福は地方の演劇祭で演出を担当することになり愛車
の「SAAB」でヒロシマへ向かう。
寡黙な専属ドライバーのみさき(三浦秀子)と時間を共有するようになると、
それまで妻を失った喪失感をかかえたまま目を向けようとしなかった或ること
に気づかされる、、。

この監督は、スクリーンでは見えない男と女の絡みの見えない部分を、巧みな
会話劇で変化させていく演出が優れている。村上文学へのアプローチとしても
有効に思えた。
また都市や町の風景が無国籍に見えながら、身近に感じさせる独特の自然を醸
し出す雰囲気が何とも言えずいい。
さらに映画の全編で終始疾走する赤の黒のツートンカラーのマイカー・サーブ
はもう一人の主役だ。(多摩ナンバーも最高だ!)

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