2019年12月30日月曜日

身近な危機             2701

2019年の出版に関する僕にとってのインパクトは、12月の洋泉社をめぐる或
る事情で決まり。

書籍の売上と書店数はここ15年ほど減少しつづけているが、書籍の発行点数
は年々増え続けている。要は自転車操業の典型状況におかれている。
新刊が本屋に入荷しても、売場に置かれる時間は極度に短くなってきている。
電車のなかを見回しても本を手にしている姿はほとんど見かけず、10人中7、
8人はスマホをいじっている世情のなかで書店へ足が向かう頻度が減っている
のは当たり前で、出版自社の本との出合いがあるのは奇跡的に感じる。

編集者はいま旬なテーマは何かを追求し、読者層のリサーチもするのだが、新
刊として店頭に並んだ時、その期間その場所に必要とする読者が居ないでやり
過ごすことが多い。
この危機は、出版点数増を図る生産規模拡大路線で小手先操作でドツボにハマ
っているということか。

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