2019年12月22日日曜日

装丁者・菊地信義のドキュメンタリー 2693

『「死靈」論』/フェアー平台(影:Pen)
雑誌「ユリイカ」臨時増刊号で、「装幀者・菊地信義」総特集を組んでいる。
40年間に1万5千点もの装幀を手がけてきた、その彼の緻密な手作業に密着
したドキュメンタリー映画「つつんで、ひらいていて」(広瀬奈々子監督)も
公開されるという。

1985年春、洋泉社の最初の本「『死靈』論集」を刊行するにあたり、菊地
さんに装幀・造本を相談したところ、埴谷雄高の本ならと気持ちよく受けても
らえた経緯がある。
築地の旧電通近くの珈琲店2階で数回の打ち合わせだったが、埴谷ワールドを
理解しており、随所にシンプルで独自な見せ方が際立った新刊見本ができあが
ったのである。
著者は喜び、御祝儀で平積みしてくれた本屋さんも賛辞を惜しまず、後々の関
係構築の後押しになった想出がよぎる。

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