2014年3月12日水曜日

始めに防潮堤ありき?            577


この間の大槌町の復興進捗状況にかんする報道を見ている限り、嵩上げ、高台、
防潮堤構築の復興計画のなかでも、14・5メートルの防潮堤がまっ先に進められ
ているように見えて仕方ない。それを前提に町づくりの設計がなされていることに
町民は、3年の歳月を経るなかで色んなリスクに気づかされているようだ。

僕も大槌湾に浮かぶ蓬莱島を眺めながら、今ここに14・5メートル防潮提がそそ
り立ったら、海を生業にし、歴史ある城下町だった大槌町は消えるのでは、と思う。
今、河口にあるある水門の高さ、ビルの5階に相当する巨大な防潮堤ができたら
どこから海を見ることができるのだろう。
見直しは復興事業を大幅に遅らせ、さらに財政負担を背負うことになると言う。復
興予算事業というが、予算を確保したら走り続ける公共事業と何ら変わらないで
はないか。復興短期予算は、大きい事業計画をまず策定してできるだけ多く、国
(岩手県・盛岡)から予算を確保して、消化していくシステムになっているようで、悲
観的にならざるを得ない。
どう考えても、被災者、生活者、そこに住む人を中心にして回っているのではなくて
大きいプロジェクトに金が流れる構造になっている。見直しは難しいのか、、、。
公共事業のお金にまつわる隘路が、復興予算にもあるのかと思うと居た堪れない。

大津波から守る巨大防潮提を造っても、おそらくこの先長い歳月を思うとうまくいか
ないのではないか。遡って大槌には長い歳月を経て引き継いできた歴史の伝統が
脈々としてある。何もなくなった荒野からの新しい蘇生力は、14・5メートルの防潮
提ではないように思う。
大槌町から届く知らせによると、一方で教育・文化活動の面からもいち早く、小中
一貫教育に舵を切っているし、「ふるさと科」を科目取り入れて実践されてきている。



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