昨夜は三陸のサンマを高値だったが手に入れ、焼いて食事した。
初物と云ううことをさておいても、脂がのり美味しかった。
落語の演目にある「目黒のさんま」を思い出した。
この落語を知らない以前は、間抜けな想像力の持ち主だった。
アユが多摩川を遡上していたとおなじように、むかし目黒川には何らかの形で
サンマが入り込んでいたのかと、漠然と思ってみた次第。(笑)
江戸の郊外目黒まで馬で来た殿様は、農家で焼くサンマの匂いによせられ、食
事をして美味をたいそう喜んで屋敷に帰った。そのときの味が忘れられず食膳
に出すよう所望し。調理係は、脂が多くてはからだにさわると思い、脂を抜き
団子にして、吸物にしてだしたから、出がらしになりガッカリして、「いずれ
から取り寄せた?」「日本橋河岸にござります」。
すると殿様、「やっぱりサンマは目黒にかぎる」。

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