聞きなれない語彙の書名だが、人新世(ひと・しんせい)とは;人類が地球を
破壊しつくす時代。読み応えのある今年一番の一冊でした。
「資本論」とくれば当然カール・マルクスの『資本論』を、現代に「場所的」
読み込みと実践論ということになる。
いまの時代の空気をとらえた「新書」による学術人文書である。
コロナ禍でも成長経済活動を併走しなければならないと云う風潮。原発再稼働
を推進する環境破壊の危機。人工物の大量生産・排出による地球規模の温暖化
大気中の二酸化炭素 。いずれもが地続きの問題だ。
これらの事に人は危機を感じながら、経済進化論に惑わされ、なかなか見方を
変えてみたり、自らに価値転換のアイディアをもてないできたことを一変させ
るほどの吸引力がある。
①気候変動と帝国的生産様式(労働者も地球環境も搾取の対象=資本蓄積の道
具/マルクスによる環境危機の予言/資本主義よりも前に地球がなくなる)
②気候ケインズ主義の限界(「緑の経済成長」というビジネスチャンスは無限
なのか/成長しながら二酸化炭素排出量を削減できるのか・技術楽観論では解
決しない/脱成長という選択肢)
③資本主義システムでの脱成長を撃つ
④「人新世」のマルクス
⑤加速主義という現実逃避
⑥欠乏の資本主義、潤沢なコミュニズム
⑦脱成長コミュニズムが世界を救う
⑧気候正義という「梃子」
(→後日記)

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