2013年12月12日木曜日

『金子光晴 デュオの旅』が届く

書影(未来社・刊)

鈴村和成さんから、新刊『金子光晴 デュオの旅』(鈴村和成+野村喜和夫交換
ノート形式)を拝受。
発行元は未来社で、本書が同社から刊行されること第4冊目になる。

放浪の詩人、金子光晴が戦前、国外に旅した足跡を追跡した「紀行」文学。
マレー、ジャワから中国南部杭州・揚子江へ、さらには遠くパリ、フランドルの地を
現代の二人の詩人が、光晴の紀行文や詩篇に書かれた地名や見た風景を現場
に立って眼で確認しつつ、金子文学の内情を微細に辿る。

鈴村さんとは、自著『ランボー叙説』(永井出版企画/1970年刊)を編集した頃から
のつきあいだが、金子光晴や日野啓三(『アジア、幻覚の旅─日野啓三と楼欄美
女』)の足跡を追求する手法は、ランボーの「アフリカ書簡」に斬新な解釈を施して
きたように、作品からくまなく粘着質に実地検証することにあると思われます。

鈴村さんとは、金子光晴追跡の旅に出かける前に、「写真紀行術」をテーマにした
企画を練ってみたことがあった。
とにかく、彼が撮る写真はテーマがしっかりしている。そして、エロスがあり画像が
シャープ。本書にもふんだんに写真が散りばめてあり、177頁のセルフ・ポートレ
イトなどは旅の道中を彷彿させてくれる。
もう一つ発見したことがある。最初の『ランボー叙説』も、最新の本書も見返しが濃
い緑で統一されている。こだわりの鈴村さんらしい!
43年の歳月が流れている。

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