2013年12月13日金曜日

小津安二郎・没後50年 隠された視線


Oカンさんの薦めで、BSの小津安二郎特集を観ました。
出演;吉田喜重、篠田正浩、岡田茉莉子、香川京子、司葉子。

小津映画は、今も魅了し続ける、、、と云うが、ぼくは若いとき、ほとんど松竹
系「家族映画」を観ることがなかった。
映画で家族の機微や諍いをテーマにしたモノを好まなかったからだろうと思う。
最近、この歳になって、「東京物語」や「秋日和」や「秋刀魚の味」などの、小津
映画の代表作といわれる作品を観て頷けるようになった。
デジタル・リマスター化が進み、DVDでも新作として観られ愉しませてくれる。

「東京物語」が、世界の映画監督358名が投票して選ぶナンバーワン作品に
昨年、推挙された。「ゴットファーザー」や「市民ケーン」などの名作をおさえて
のことなので驚く。
小津組だった篠田正浩、吉田喜重監督が共通して語っていることがある。
小津演出は、見せないことで観客の想像力を持続させる。言葉より、映像(絵
作り)を徹底して大切にしたと。
俳優には、カメラのレンズを見るように指示し、そのことで観客と対峙すること
になっている。
小津調と言われる、ローアングルから撮る、赤(赤いヤカンの謎)のこだわり、
そして一枚一枚を創りこんでつなぐ斬新な演出に、観客を魅了する秘密があ
るようだ。

小津監督に関わるメッセージ抄。
「秋日和」は構想から100日で脱稿。100人で作った総合芸術だ。
戦争や殺しは描かず、なんでもない日常の人間を描く。
小津映画(最後の「秋刀魚の味」)は、小津が撮った小津ドキュメンタリー。
後年は、「一年に500本映画があるなかで、一本こんなシャシンがあっていい
んじゃないか」。(小津安二郎)


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