2013年12月16日月曜日

仙人峠を越え、遠野へ/記憶の断層18


釜石港から仙人峠にさしかかる手前に、「北の鉄人」と呼ばれた名門「新日鉄釜石
のラクビー部」の練習場が見える。(2001年に、チーム名称を「釜石シーウェイブ
ス」と改めて再始動)
仙人峠は、最も険しく九十九曲の急坂と称されて、内陸と海岸を結ぶ最短ルートに
なっている。

さて、遠野は民話のふるさとといわれる。遠野出身の小説家・民話蒐集家であった
佐々木喜善によって語られた、遠野盆地から、遠野街道に纏わる民話を、柳田が
筆記・編纂した初期 の苦労は尽きないはず。名著『遠野物語』の誕生の地である。
また、佐々木喜善の民話採集の聞書きそのものが記録された「昔話集」が1950
年代に未来社から刊行されており、Yuが文献として使っていた記憶がある。

山間の盆地に在る遠野の町は、落ち着いた雰囲気でいつ来ても変わらない。ちょっ
と外に出れば田園風景のなかに佇むことになる。遠野駅から5キロ余りでカッパ淵、
縦横に川が走っていて、水音が耳に心地よい。
隣町に義娘の母方の里がありその縁者に会ったとき、柳田をさしおいて佐々木喜善
の「膨大な言葉が眠っているのが遠野」の話をしたところ、よく言ってくれたといわん
ばかりに大変喜んでもらった。
市街地を四方八方走るうちに、いろんな遠野の神に出合う。しし踊りや神楽の祝祭
は限りなくつづく。保存、伝承がしっかり身になっており、100年、200年変わること
はない「民話の里」だ。

311大震災があって、この地の風景を見ながら、三陸海岸に出て大槌に行くことが
続いている。

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