戦後20年、1965年はアメリカのベトナム侵攻が日増しに狂暴化し泥沼化していった。
そうした社会背景のなかで引き続き、社の柱である学術出版の刊行を軸に動き出した買切制注文システムのなかでいかにして書店の協力を得ながら安定できるかを、直接書店を訪ねながら追求した。
安藤英治『マックス・ウェーバー研究』や、大野英二『ドイツ資本主義論』などの大著が刊行され、さらに瀬戸内学の集大成として宮本常一『瀬戸内海の研究』も出す。本書の販売促進では岡山、倉敷、福山、尾道、広島、徳山、山口、下関の書店をくまなく訪ねた。一週間の長期出張だったが、この時の経験とつき合いが後々まで大きな糧となっものです。

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