未来社が委託制をやめ「買切制」にむけて書店との「特約店契約」に動き出す
と、業界各紙に大きく取り上げられ書店側から強硬に異議申し立て噴出。
大まかには「正味ダウンと返品を許容しろ」との、小売全連(現日書連)から
不買もチラツカセられながらの対決だった。
西谷さんは自社の180度の流通改革の原則的立場を崩さなかった。
現場をあずかる僕らは、返品許容の枠無しの「完全買切り」で書店交渉に当た
ることに不安が生じていた。
これまでの少部数・多品種の人文系準専門書では乗り切れないと思うと同時に
新刊活動を修正することを必須課題として切迫感をもつことになる。すなわち
特約書店に無理強いしなくても受注してもい、リスクを負わせない本づくりと
云うことになる。これは口で言うほど簡単ではなく、以後も試行錯誤中か、、。
とにかく取次、書店に十分な理解を得ないまま、荒波にこぎだしたのである。
埴谷雄高『渦動と天秤』をこの年(1968)に出している。
ほかに記憶している著作は、『近代日本政治思想の諸相』(橋川文三)。
大井正著『唯物史観の形成過程』などがあり、それぞれ増刷している。

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