2017年12月9日土曜日

棟方末華の「多摩川羽村の堰の賦」  1950

棟方末華版画「多摩川羽村の堰之賦」
国立の「たましん歴史・美術館」の展示会場で、偶然にも棟方末華の版画「羽村
の堰」(55.4×86.8)を発見し、しばらく版画の前に佇んでしまった。

まず、棟方志功に関係ある版画家かと思ったが、縁戚関係はなかった。が、青森
は同郷で親交は深く、「日本版画院」の創立会員となり2代目会長になっている。
初めて見る風景版画であったが、単純な白と黒の対比による木版画技法により、
かえって堰の水と山と空の風景が抒情的に迫ってくる。

公務員として東京暮らしが長年つづいたようで、ほかにも「多摩川慕情の賦」や
「馬場大門欅並木の賦」、「数馬兜造之図」など東京の風景木版画もある。
また、故郷青森に愛着があり、「奥入瀬渓流」や「十和田湖」、「ねぶた祭」等
がモチーフになっているのだろう。
ボクも、ねぶたでハネ、奥入瀬・十和田を旅したことがあるので、心象風景とな
ってダブル。
棟方志功と評価には差があるが、版画独特の温かみと優しさのような作風が似て
いるようで、この偶然の遭遇に感謝。


























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