2023年5月29日月曜日

原田ひ香著『三千円の使い方』読む  3847

書影
実用書のような書名だが小説である。
だが、やはり緻密な事例研究による裏付けのある実用書でもある。

5年前に中央公論新社から単行本で出たころ、女性作家の棚と実用書の平台で
見かけ手に取ることはあったが購入に至らないママでした。
文庫化されいまではベストセラーになり、読者が自らの生活を見直すきっかけ
に影響を与えているなられっきとした思想書の部類にも入る。
お金は人生と切り離せないしろものなのに、意外にそれ自体をリアルに真っ当
にあつかった小説はなかったように思う。
御厨家の三代が抱えるビビットな問題を、読書家の内なる事としてはめ込んで
みればリ、アリティーを感じ世代感覚を共有できる。
お祖母ちゃんからのお年玉やお小遣い。本を買うのか財布を買うのかはたまた
映画鑑賞やゲームソフトに投下するのか、三千円の使い方で現れた際立つ個性
が生き方の未来へ反映される。 

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