先日、日経新聞で講談社とアマゾンが直接取引を始めたというニュースが報じ
られており、いよいよかと思った。昨年2月に発表された事業計画の出版社との
直接取引の拡大方針通り、出版社の大手が加わることは長年続いた二大取次と
の流通体制が変わる図式は明らかな革新に映る。
出版の現場から離れてかれこれ10年近くなるが、当時は未だ直取引はご法度と
されていた。トーハン、日販などの取次を通す取引が「正常ルート」と言われ
ていたはずだ。歴史的に出版社・取次・書店の三業態で書籍、雑誌の販売利益
を分かつ要であったからだ。
ところがこの6、7年前あたりから、大阪屋をはじめ総合取次の経営破綻から、
その再編の過程で三位一体のタブーは無視され、堂々と直取引の利点を消費者
向けと目詰まりした流通の改革視点からドラスティックな流れになりつつある。
数十年前は、大型書店が地方都市に新規出店する場合、既存地域書店との諍い
があって大変難しい時代があった。それも時代の推移のなかで、もはや共存は
当たり前で「書店戦争」も遠い昔のことのように感じる。

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