2023年11月27日月曜日

昭和キネマをたてつづけで観る    4029


少し懐古趣味になるが、蔵原惟繕監督『愛の渇き』、野村芳太郎監督『昭和枯
れすすき』、降籏康夫監督『冬の華』をたて続けにDVDで観た。

『愛の渇き』 1967年/日活作品 三島由紀夫の同名小説を蔵原惟繕監督、
浅丘ルリ子主演で描く。
大邸宅に住む未亡人・悦子(浅丘)は義父との深い関係がありながら、住み込
みの下男(石立鉄男)が絡むよくある筋立て。だが、演技する浅丘ルリ子の愛
のさすらいと云うか「執炎」の表現は圧巻だ。白黒画面に効果的に焼き付けら
れている。
『昭和枯れすすき』1975年/松竹作品 新藤兼人脚色 野村芳太郎監督
出演:高橋英樹 秋吉久美子 池波志乃 松橋昇 下條アトム 鈴木瑞穂
東北の田舎からわけあって上京し、明大前駅前のアパートで暮らす兄と妹の激
動の物語。
1974年の大ヒットした、さくらと一郎の曲「昭和の枯れすすき」がモチーフに
なっている。妹・秋吉久美子が初々しい熱演がイイ。
『冬の華』1978年/東映作品 監督降籏康男 脚本倉本聰 主演高倉健
高倉健演じる義理堅い昔気質のヤクザが、出所して横浜にかえってくる。そこを
舞台にまたまた暴力団抗争に巻き込まれていく。
バックに流れる音楽はクロード・チアリの哀愁を帯びた音色。さらにクラシック
音楽やシャガールの絵画が物語のポイントになっているところがキモで、妙に芸
術性をおびた異色のやくざ映画といえる。 

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