2021年6月11日金曜日

『スパイの妻』(黒沢清監督)を観る 3231

公開されて半年余たつが、黒沢清監督の『クリーピー偽りの殺人』などをこれ
まで観て結構好みの作家だったので、本作も注目していた。

舞台設定が神戸の昭和15(1940)年代で僕の生誕と同時期ということも身近
に感じるものがあった。
プロットの面白さと、古い日本映画のセリフまわしで演技できる俳優たちによ
って独特のサスペンス的リアリティーをかもしだしている。
物語は、満州や731部隊も絡む話。
貿易商夫婦優作(高橋一生)と聡子(蒼井優)。
聡子が鉄の扉を開けて倉庫の中に入るシーンで何か起こるぞ、という切迫感が
ある。
さらには、爪はがし拷問シーンが直接表にに出ず暗闇のなかの体の動きと悲鳴
で映画表現している。怖さが増幅して伝わってくる。

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