2020年2月9日日曜日

仲代達矢主演の『帰郷』を観る    2742

藤沢周平の短編を杉田成道監督で映像化した時代劇。

時代劇の王道、藤沢周平原作を「北の家族」を演出した杉田監督と仲代がタッ
グを組むとなれば、重厚なリアリティーを感じさせられて当たり前か。
さらに脇を固める俳優たちが、ぶつ切りのように個々が好演している。
幼友達でありながら適役に回る博徒の親分・中村敦夫、橋爪功や、仲代の若者
時代を演じる北村一輝と、緒方直人、常盤貴子、三田佳子。
江戸を出奔して30年余の歳月が流れ、故郷である木曽福島にたどり着いた無宿
渡世姿の老いた旅人・宇之吉(仲代)。かれがそこでみたものとは、、。

史上初の8K撮影で制作された、遠映の御岳の山脈と木曽の集落の映像が物語
の情感を増幅させる。
そして、山岳信仰の御嶽山に「南無阿弥陀仏」の合掌がしみいる。

まえに、老人役の仲代がギリギリまで役作りで自分を追い込んで出来上がった
『日本の悲劇』(小林政広監督)を観て感動したが、そのときの息子役が北村
一輝でこの『帰郷』でもいい芝居を見せてくれた。余談。

(←ブログ:2020・2・7 「『ナイブズ・アウト』を観る」2739)

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