2012年2月29日水曜日

2/29 埴谷島尾記念館が原発被災地区で劣化か

埴谷雄高氏
YI女史から、唐牛健太郎をめぐって交流のある、北海道大学での卒論が「埴谷
雄高」だったという、若松某氏を機会があったら紹介したい と手紙をいただいた。
若松さんはまったく未知の方ですが、インターネットの検索で僕の『私記』にたどり
着き、洋泉社第一冊目が『死霊論』であることに驚き、所有しているこの本が今と
なっては宝物の一つと言ってはばからない人です。そして、多くの埴谷著作をお持
ちで、死後寄贈できたらいいなと思われているようです。その寄贈先を<埴谷島尾
記念文学資料館>とも書かれていたので、南相馬市小高区にある3・11で被災し
た当館が気がかりになった次第です。
空調が効かず破損する危機にさらされているとの情報を得ていたからなおさらです。
僕も資料を少々寄贈している経緯もあることだし心配です。

【読書&ほんの周辺】

いまは、雪深い丹後半島の味土野で暮す木工ろく
ろ師・Oumasu氏から二冊の本が届いた。
『鎮魂の旅路─横井庄一の戦後を生きた妻の日記』
(横井美保子著/ホルス出版)
著者とO氏が友人で、味土野と行き来があるらしい。
もう一冊は、『時代の証言─共同・共生の道を求めて』
(金森昴作著/影書房)この本の著者とO氏は筑豊
で三井三池炭鉱の炭じん爆発によるCO中毒患者の
救援活動で知っりあったようだ。
いずれも、エコとはなにか、エネルギーとはなにか、環
境とはなにか を問うもので重く迫まられる。
彼自身、流れながれて、いまでは木の魅力に取り付か
れて、住民が集団離村した味土野に一人移り住んで
30余年になるが、漆の木を育てながら轆轤塗りまで
すべての工程をこなすのである。
囲炉裏の火で燻製食品を作って加工しているのか、本
から燻製の匂いがぷんぷんと醸し出された。
羨ましい生き様に思えてならない。

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