岩波新書『日本問答』『江戸問答』に続く第三弾。
ほぼ同世代の二人による対談シリーズは、これで終了。
松岡正剛は、本書の「あとがき」が絶筆となり、今夏8月に急逝してしまった。
なぜ私たちは競争から降りられないのか、国にとっての独立・自立、そして人
間にとっての自立とは何かを追求する。
松岡正剛;──姿を消した昭和は、いろいろだ。 戦争に立ち向かい、敗北し
占領されていったのだから、喪失したもののほうがべらぼうに多い。問題は、
そういうことをいったいどう語っていればいいかという時代社会観をめぐる方
法が、昭和全貌にやたらめったらつきささったままにあるということだ。
(あとがき「ゴジラが上陸するまで」抄)
田中優子;昭和の深層に、少しでも、眼をとどかせたい。そう熱望しながら、
対話を重ねた。語り尽くせなかったことについて、言葉を交わし続けようと、
約束を交わした。 けれども、松岡さんは、突然、攫われてしまった。
この本に刻まれたひとつひとつの言葉の中に、私は次に行く光のかけらを探し
続けている。
同世代感覚で「生い立ちのなかの昭和」から読み始め、前後を一気読みした。
(←ブログ:2024・8・22 「追悼 松岡正剛さん」4396)

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