辻野隆雄は55歳の若さで鬼籍に入ってしまった。
すい臓がんが見つかったのは新年早々で、その秋にあっという間に彼岸のひと
になってしまった。
彼は幼少時代を岡山県の林野で過ごしており、同郷のよしみもあって大学では
早い時期に親しくなった。少年時代の生活環境に加えて相乗作用となっている
いくつかの要素で意気投合するところがあった。
性格は真面目専門で生一本、探求心も旺盛で、初期マルクスに始まり、梯明秀
の『ヘーゲル哲学と資本論』など著作の「端緒論」を一途に追求していた。
「藝術・国家論集」群遊同人の門倉弘、田中基、(大久保そりや、龍円正憲)
はみな鬼籍に入ってしまった。寂しいですね。

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