昔のことだが、僕と同じ岡山県倉敷市出身の亡き俳優・長門勇がよく連発していた、セリフ「おえりゃあせんのう」なる方言をちょうだいし、岡山の風土を逆照射するこころみに挑戦してみることにした。
幸いにも、僕は出自から10代半ばまで、美作、備前、備中の学校を転々とする生活をしているので、それぞれの地域の歴史や文化、習俗を表層としてはわかっているつもりです。
さらにそれを補填するために、文献や聞き書き、写真などを援用してうんちくをかたむけてみたい。ただし、最初から全体の構成(レジュメ)を決めて取りかかる大それた事をすると云うことではない。
東京から帰郷するとき、クルマが兵庫県から岡山県に入った途端に屋根瓦の色が黒から赤褐色に変わる。山陽新幹線の車窓から見る景観も同じ。
石州瓦という石見地方で生産されている粘土瓦を載せた家が目立つようになるのだ。
北海道など豪雪地帯でも赤褐色の屋根を見かけるが、岡山備前地区も「境目 」として強く感じる。

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