2021年2月1日月曜日

広島から被災地・大槌へ『風の電話』3101

風の電話(2012・8  影:Pen)
諏訪敦彦監督の『風の電話』を観る。
公開されてしばらく観るのを逡巡していた3・11大震災をテーマにした映画だ。

内なる思いを語りかける電話。東日本大震災で家族を失った大槌町育ちの少女
の心象風景を描く。生き残った少女(モトーラ世里奈)は今広島の伯母と暮ら
している。ところがある日伯母が倒れ入院する。横たわる伯母にすがりつくが
その後病院を出てさ迷い歩く。そんな家族を失った少女の不安と孤独な姿が伝
わってくる。

ここからの映像は、ロードムービ風になり、出合う人たちに助けてもらったり
しながら、ヒッチハイクで3・11被災地で生まれ故郷大槌町に向かう。
その途中で出会う人たちは認知症を抱える息子であったり、優しい姉弟に食事
をご馳走になり育児に触れたり子細な人と出来事を描く出す。
ちょっと怖い、不良たちにからまれるシーンもある。その局面を救ってくれる
フクシマ原発労働者(西島秀俊)で、彼も震災で家族を失っていた。そこで、
被災した多くの人々の悲しみの思いを知ることになる。そして、彼に連れられ
て大槌町にたどり着く。津波で流出して何もなくなり夏草のみが青く輝く風景
のなかに家族を想う。偶然に知った浪板海岸にある「風の電話」で無言で語り
かける。天国の家族と共振することができたのか、少女の目覚めに希望を繋ぐ
しかない。

(←ブログ:2014・9・12 「大槌町浪板海岸<風の電話>を観る!」762)
(←   :2014・10・28 「<風の電話>佐々木さんから」808)

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