ジョギングを再開して五日ばかりになる。
今日あたりは太ももが張ってきたので一日休もうかと思ったが、走りはじめた
のをきっかけに、一寸した考えを瞑想したり追想しながら癒しのジョキングを
愉しむことができることに気づいた。
シューズをはいて走りはじめていた。
真っ赤に紅葉した一本のもみじが目に入ると、この紅の彩はどこかで見たと想
いをめぐらす。
また、鎌倉街道の道しるべだったという紅く色づく柿の木の古木を、いまでは
公園の少年サッカー場脇に見上げると、田舎のわが家の裏畑に枝ぶりのみごと
な一本木が吉井川に向かって立っていたのを想いだす。
柿の木の枝はもろい。柿の木に登って枝先の柿を手で捥ごうとしたところ折れ
て3、4㍍落下したが、下に干し草があって助かった塩辛幼少時が懐かしい。
以前のように距離と記録を気にしながら真剣に走ていたときと比べて、ゆっく
り走るリズムを刻むか歩いてみるそのものが、意識を今から昔の忘れていたこ
とを一瞬可視化してくれたり、深層へと誘ってくれる。
ましてや、ジョギング翌日後の身体感覚は、忘れていた快感を蘇生してくれる。

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