2019年7月7日日曜日

ルカ・グァダニーノ監督『サスペリア』2524

40年ばかり前、ダリオ・アルジェント監督の傑作ホラー映画『サスペリア』
の宣伝ポスターに惹かれて、新宿の劇場で本編を観たときの強烈なドキドキ感
を忘れられない。
前作の権利を獲得したルカ・グァダニーノ監督がリメークに挑んだ、『サスペ
リア』の時代背景が前作公開時と同じ1977年のベルリンと云う凝りよう。

6幕と1エピローグの物語~分断されたベルリンで。
1977年、ダンスを研修しに入団を目指してベルリンにやってきたアメリカ
人のスージーが、舞踏団で不可解な出来事に遭遇する。
リメーク版ではさらに多くの要素が加わり、魔女について前作ではない社会性
をおびた迫力がある。その増幅するリアリティは、一人三役を演じる女優ティ
ルダ・スウィントンの変幻自在な力量によるところも大きい。

さらに本作では、東西ベルリン分断当時の国家の陰影が舞踏団とダブル抑圧と
なって物語を深みに誘う。

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