2022年2月10日木曜日

究極のリアリズム『アルジェの戦い』 3375


1966年イタリア アルジェリア 監督:ジッロ・ポンテコルヴォ
公開時に衝撃を受け、その後何度見たことか、いま観てもスクリーン上のリア
リズムでこの上をいくものを知らない。

北アフリカのアルジェリアがフランスからの独立のために戦った流血の抵抗史。
この映画のファーストシーンとラストシーンは目と頭脳に焼き付いて薄れる事
はない。
物語は1957年、民族解放戦線(FLN)最後のリーダーある若きアリ・ラ・ボ
ア(ブラヒム・ハギアグ)が、フランス軍によってアジト(隠れ家)に追い詰
められる最終局面から始まる。

そこから映画は熾烈な流血の歴史を遡っていく。
アリがダイナマイトで爆殺された後、1960年にアルジェの民衆は突如として噴
火するように一斉に蜂起。彼らの姿に無感情なナレーションが最後にかぶさる。
機関銃をカメラに取り換えた映画。

この映画は後の 、タランティーノの『イングロリアス・バスターズ』やジョ
ン・ミリアス『若き勇者たち』に強烈な影響を与えた。
ちなみに、「登場する女性ゲリラのジャミラさんは『ウルトラマン』のジャミ
ラの名前の元になった実在の人物」。(町山智浩)

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