堤幸彦監督の映画はこれまでにも、『人魚の眠る家』、『犯人に告ぐ』などを
観ている。
郊外の自らデザインした理想の住まいで建築設計士(堤真一)を生業とする幸せ
な家族が、ある事件で一変する。
ファーストシーンで、サッカーボールをドリブル突破する息子(タダシ)が強
烈なタックルを仕掛けられ転倒し致命的な負傷する場面がある。
このケガ以来、部活をやめ無断外泊が増えるようになる。そんなおり、同級生
が殺された。
帰宅しない息子は加害者か、それとももう一人の被害者なのか、、。父親と妹
(ミヤビ)は被害者であってほしいと「望み」ます。そのことは、タダシの死
を意味する。
一方母親(石田ゆり子)はただただ生きていてほしい、わが子を愛するいおも
いから取材記者に接近して情報を得ようとする。このことはタダシが殺人者に
なることです。
この極限の家族愛を描く手法は、「八日目の蝉」がそうであったように脚本・
奥寺佐渡子の真骨頂に思える。

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