2017年9月7日木曜日

新聞ニュースの連動は、、      1856

今日の日経新聞の朝刊では、「トイザらス、小型店増強」とあり、当日の夕刊には
「トイザラス、破産法適用申請か」との報道だった。

朝刊では、日本トイザらスはこれまでの大型店の出店にこだわらず、小型店を駅前
の商業施設に開業する。すなわち立地条件の良い店舗で新たな顧客を獲得する戦術
転換を図っている勢いを感じさせる、経済面でのニュースリリースだった。

ところが夕刊では、一転して「トイザラス、破産法適用申請か」のニューヨーク発
のベタ特報を見て、先ずどうなってんの、、と戸惑ってしまった。
玩具販売大手のトイザらスが来年に返済期限を迎える約440億円の負債処理に向
け、支払い不能におちいる懸念が強いことを受けての報道らしい。

勿論、日本のトイザらス事業と、米トイザらスと資本関係がどうなっているのかは
全く知る由もなかったことを前提に単純に思ったことである。
半日のなかでのニュースなのだから、落差をも少し丁寧に解説して欲しかった。

2017年9月6日水曜日

杉並区中央図書館へ         1855

今日が最終日にあたる、南相馬市「埴谷島尾記念文学資料館」再開一周年特別
展示~生誕100年南相馬市ゆかりの文人・島尾敏雄展を見に行く。

東日本大震災の影響で閉館していたが、昨年再開館した。
資料館のある小高の南相馬市と杉並区は、災害時相互援助協定をむすんでいる。
その関係で、吉増剛造さんや、映画「海辺の生と死」の監督・越川道夫(杉並区
在住)さんらとのリレートークを開催してきた。

ぼくは、埴谷、島尾・荒(正人)の展示に関心があって最終日の会場に駆けつけ
た。
中心は島尾敏雄生誕100年と、本と映画で話題になっている「島尾敏雄とミホ」
に関わる初出の原稿や作品とファミリー写真が占めていた。
小高を同郷とするの埴谷と島尾の遅れた出会いと文学交流の経緯などが、作品や
エッセイから展示され、気づかされることもあった。
しかし、それぞれの著作は中央図書館所蔵の展示で、最も初期の書籍は見当たら
なかった。

(←ブログ:2012・2・29 「埴谷島尾記念館が原発被災地区で劣化か」44)
(←   :2016・2・8 「「埴谷島尾記念文学資料館」のその後」1279)


2017年9月5日火曜日

文庫の復古本が目を引く       1854

2017・9・5影:tab
このところ書店を訪ねることが間々あるが、文庫本の復古(活)本を平台や面陳
でよく見かけるようになった。

それも、平台で3面~5面のスペースを要しての展開の事である。
開高健『ベトナム戦記』、辺見庸『もの食う人びと』、森達也『たったひとつの
「真実」なんてない』などが新装なって並んでいる。

2017年9月4日月曜日

凄い!デナリ南西壁を滑降する    1853

山岳スキーヤの佐々木大輔さん(40歳)が、アラスカの最高峰denariiの山頂
(6190m)から滑降する雄姿をTVドキュメントでみた。

彼が挑戦したのは、最大55度もの垂直に見えるほどの壁が3000mにわたっ
て続く南西壁のてっぺんからの生死分け目の大滑降でした。
デナリは北極圏に近いアラスカの独立峰(旧マッキンリー)で、頂上の気温は氷
点下30度以下となり、猛烈な風雪にさらされる。さらに、酸素は平地の4割程
しかなく、人間が生存できる限界を超えた場所と言われる。

そのうえ、滑降スペースには不可視の雪庇やクレパスが口を開けて待つ。
この極限状態のなかで、急斜面と氷の壁を一気に滑り降りられたのは、想像を絶
す体力と精神力に瞬時の判断力を普段のトレーニングで身に着けているからだろ
う。

冒険家・植村直己の生きざまに影響されて、彼の言葉「冒険とは、生きて帰るこ
と。」を、佐々木大輔さんもまたリレーし信条として語っていた。

2017年9月3日日曜日

魚たちの生き方           1852

2017・9・3影:Tab
裏庭の小さな瓢箪池で鯉やメダカやカジカやハゼ(いだ、はや)を放流したり、
10年ぐらい前から玄関内の水槽で金魚を可愛がって成長を楽しんでいる。
とくに、水槽にいるゴールド(吹き流し尾)と、シルバー(ハート尾)の金魚は
4年~3年になるが、半年前には大人と子供の違いほど大小の開きが顕著だった。
いま見ると、シルバーが一気に成長して、浮遊する胴体がぴったりと重なるほど
になった。
こうした成長が兄貴分ゴールドの泳ぎに変化をもたらしているようで、凝視して
いて楽しい。

ゴールド金魚の方は、ハルが夏休みハワイに行くと云うので、彼からあずかって
以来そのままわが家に居ついてもう4年になる。
随分前から飼育するようになったが、そのスタートの違う二匹の種類もことなる
キンちゃんが、大きさが一緒になったのを見ると不思議に思うこともある。
小粒の餌から中粒の浮きエサに変えて慣れてきたとか、強い日差しを遮断したと
か、水の取り換えをデリケートに丁寧にしたので住み心地が良くなったとか、相
乗効果を発揮したように思うが、、。
いずれにしても、ゴールド&シルバーの持って生まれた生命力が強いからだと思
って観ている。

(←ブログ:2016・6・5 「たかが金魚されど「飼育」」1397)
(←   :2017・3・10 「鯉と金魚」1675)





2017年9月2日土曜日

書店の文化性や如何         1851

「町から本屋が消えている」とのニュースが日経新聞で大々的に取り上げていた
が、一方ではユニークな個性派書店の立ち上げが話題になっている。

個性的な本屋さんは、僕が学生時代以前から今も全国に多数在ります。
最近、特に変わってきたと思うのは、1000坪以上の大型書店の拡大路線に限
界が見えてきて、本の販売を本筋にはするが文房具・雑貨から喫茶まで経営参画
する個性派新世代書店が注目されるようになった。
それを出版取次が先導しているケースもある。

さらに、無書店地域で少量取次&販売を大阪屋&栗田のシステムを活用して、小
さな書店(バス)を始めている。書店以外の場所で本を買える身軽さがイイ。
先日の「水曜会」では、書店の無い或るリゾート地に新規書店のオープンに向け
て手造り作業に没頭中との、仲間から話があったばかり。
リゾート特有のニーズと町の本屋の強みをどう交歓できるのか、運営スキームを
練り上げている熱意を感じました。未だ元気印で若いな、、。

(←ブログ:2016・8・31 「留萌ブックセンター5周年について」1483)


2017年9月1日金曜日

高村薫『作家的覚書』を読む     1850

書影(岩波新書/2017・4・20刊)
本書の一部は、「図書」(岩波書店のPR誌)に連載中から読んでいた。

日々の雑感を一ヵ月の状況論として綴られていたが、小説作品とはまた違った今
この時代、市井の生きざまにコミットメントせざるを得ない危機感を如実に発言
していた。

2014年から16年まで、日本が徹底的危険水域に踏み込んだ時期の「時代相
の覚書を書きとめる」、意味深い一冊といえる。
高村薫のモノを言う立脚点は、どんな集団や組織にも利害関係を持たず、特定の
政治思想や宗教にも無縁な「一生活者の視点」というものがあってしかるべきだ
ろうと自問するところにある。そうした著者の思考回路は、どうも子どものころ
から身辺より社会に関心を持ち、行動するよりは観察する人間であるようで、作
家であるのも自然な流れとも、、。

ところが、同時代に派生する原発や特定秘密保護法などの是非をめぐって、新聞
などで反対を説くとき直接行動を執らずとも自ずと「政治的」にならざるを得な
いのは自明のことかと言う。
「原発再稼働反対」の集会に、「特定秘密保護法」に抗議する集会に一般市民や
主婦、学生の姿が見られるようになった。
僕も6・15には同時代的意味付けで国会周辺に行った経験上、何か新しい意識
が芽生えつつあるように身贔屓ながら思える。
こうした状況のなかで、高村薫は同じく一生活者を自負しながら、社会の観察者
に留まって行動しない作家に、いったいどんな理があるか。ずっと自問し続けて
いる。その心情が痛いほどわかる。

(←ブログ:2017・8・17 「高村薫の新聞連載小説を読み始める」1835)