2023年4月1日土曜日

追悼 齋藤慎爾           3788

書影
所沢での「未来の会」から帰宅すると、yuから「斎藤慎爾さんが亡くなった
よ」と告げられ、驚く。83歳。

彼と初めて会ったのは、「深夜批評」誌を創刊して間もない1967年頃であっ
たと思う。埴谷雄高の評論集を未来社から出版していることで、当時伝通院裏
にあった社を訪ねてくれたのが初対面でした。
その後、いまに続く出版社「深夜叢書社」を主宰。
俳人でもある彼は、評伝作家としても新境地を開いた。幼少の頃、美空ひばり
の歌を口ずさみ長年思いつづける、彼女の実像に迫る『ひばり伝─蒼穹琉譚』
(講談社)を遺している。
敗戦で満州から引き上げた齋藤慎爾の原点は、父親の出身地、山形酒田市沖の
日本海に浮かぶ孤島飛島にあるとおもう。小さな漁村で多く苦労したようだ。
或る日、僕は酒田へ行く途中で鳥海山の中腹にクルマをとめ日本海に佇む「飛
島」を眺望して、慎爾さんを想ったものです。
合掌。

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