2022年3月7日月曜日

啓蟄とオオイヌノフグリ       3400

オオイヌノフグリ(実物は1㎝)
近くの郵便局へ行くのに散策がてら道端を歩ていると、休耕畑の一面を、指先
に乗るほどの小さな花が覆っていた。
朝陽を受けて輝く花弁は啓蟄にあわせるように開き、春めいてきたことを実感
する。

スミレよりも小さくて雑草と見間違えるヘブンリーブル―の一輪を指で摘まん
で、つぶさにようにわが家に持ち帰る。
さっそくyuの愛用する、『美しき小さな雑草の花図鑑』を開いて見た。いや、
開く前にyuは笑いながら「オオイヌノフグリ」(大犬の陰嚢)よ、と言った。
その名前の由来は、かわいらしい花ではなく実の形からの連想です。 

2022年3月6日日曜日

されどオープン戦 新人桐敷で初勝利!3399


今シーズン開幕のローテ候補に浮上してきたドラ3位・桐敷拓馬投手が先発す
る今日の楽天戦を見た。

プロ初先発に臆することなく、梅野捕手のミットめがけてテンポよく投げ込ん
だ。その雄姿は下半身がしっかりしており、躍動感にあふれ楽しみな選手だ。
予定通り4回62球なげて、14打者に被安打1、四球1、三振3、失点0。

藤浪には今シーズンの復活を期待しているが、昨日先発して4回7安打5失点
の乱調ぶりを見ていると、またまた何をやってるんだよ、と怒りたくもなる。
打撃では、糸井がバックスクリーンにホームランを打ち込み好調を維持してお
り、大山、ロハスそれに江越に連続安打が出たので少しつながりが出てきて一
安心かな。
阪神  3:楽天  1 阪神タイガース甲子園でオープン戦初勝利❣

2022年3月5日土曜日

高橋眞知子『歌と革命』を読む    3398

書影
さっそく、本書の関係編集者から贈呈いただいた、『歌と革命─リトアニアの
独立とそれにまつわる人々』(社会評論社刊)を読み始める。

現在進行しているロシアのウクライナ侵攻を憂うところだが、本書もまた1989
年、ソ連邦から独立を要求して、200万人のバルトの民衆が武器をもたず平和
への祈りをささげ、歌いながら、国境を越えて人間の鎖でつなぐ600kmの
「バルトの道」を実現した。「歌の革命」と呼ばれた当時の情景がよみがえる。

ソ連邦時代は、コサックといえばウクライナのキエフからリトアニア、ポーラ
ンドあたりまで存在した義勇兵団の共同体みたいなものに思え、いまのような
ロシアの支配とは違って見えていたものだが、地政学的な変動はすさまじい。

敗戦までの戦中5年 年表⑫     3397

⑪続き⇒
1944年(昭和19年)
6・15   米軍、マリアナ群島のサイパン島に上陸/7・7守備隊3万人玉
       砕、住民死者1万人
6・16   中国基地の米軍B29爆撃機、初めて北九州を空襲。
6・19   マリアナ沖海戦 日本海軍、空母・航空機の大半失う。
6・23   北海道噴火湾東岸で大噴火。昭和新山と命名。
6・30   国民学校初等科児童の集団疎開を決定。
7・4    大本営、インパール作戦の失敗を認め、作戦中止を命令。
       作戦参加10万人中、死者3万人、戦傷病者4万5000人。
7・10    情報局、中央公論社・改造社に自発的廃業を指示。月末に解散。
7・11   国民学校高等科・中学校低学年生の動員、深夜業の強化を決定。
7・18   東条内閣総辞職
7・21   米軍、グアム島に上陸 8/10守備隊1万8000人玉砕。
7・24   米軍、テニヤンに上陸 8/3守備隊8000人玉砕。
8・1    ワルシャワで民衆の反独武装蜂起起こる。
8・4    米・中連合軍ビルマのミートキーナ占領。日本軍守備隊千人戦死
8・4    閣議、国民総武装決定。竹やり訓練など始まる。
       学童集団疎開第1陣、上野発。
8・10   軍需省、サイパン島失陥後の物的国力崩壊を認定。
8・22   沖縄からの疎開船対馬丸、米潜水艦の魚雷攻撃により、悪石島
       近海で沈没。学童700人を含む1500人死亡。
8・23   女子挺身勤労令公布
8・24   パリの市民、反独武装蜂起、ドゴール凱旋。

2022年3月3日木曜日

追悼 宮下和夫           3396


きょう、2月10日に弓立社の創業者である宮下和夫さんが亡くなったことを知
らされる。79歳。

若いとき、脳梗塞に見舞われなど心配された時期もあったが、会うごとにだい
じょうぶ大丈夫の調子で、お互いの出版活動の方へ話題が飛ぶのが常だった。
僕より少し年下の出版人であったが、早くから吉本隆明の著作を手掛けるなど
注目される存在だった。
自分自身もう晩年なのか戸惑っていますが、僕の周辺の親しい出版仲間が年々
ポツンぽつんと世を去っていく。寂しくこたえるが、それも運命ということだ
ろう、、。

2022年3月2日水曜日

ウクライナ徹底抗戦とロシアの内部崩壊3395

キエフから脱出の少年
ロシアのプーチンが仕掛けた独裁者の結末を考えないウクライナ侵攻は、今日
で一週間に及んでいる。

第二次世界大戦後の、大国(核保有国)による戦争行為は簡単に生起するとは
考えにくいと思っていたが、狂気プーチンによって無慈悲な都市部への市街戦
を仕掛けられている。
かつてのハンガリー動乱(1956年)や、ワルシャワ蜂起(1943年)のことを
覚醒させられる。
ウクライナのゼレンスキーは、「ロシアはテロ国家だ。誰も許さない。誰も忘
れない。」と、怒りのメッセージを発しているが、ロシアの国防相は「目標が
達成されるまで特別軍事作戦(戦争とは言わず)を続ける。」と高圧的攻勢を
かける。この両者の突っ張りあいでは、外交交渉での妥協点は見えてこない。

2022年3月1日火曜日

砂川文次「ブラックボックス」を読む 3394


主人公サクマの日常は、雇用環境が悪化し格差が拡大し続けるブラック社会の
まっただなかに身をおいて疾走する。
その仕事は自転車配達便メッセンジャーと言うらしい。
メッセンジャーとしてのサクマの日々が、客観的に執拗にこと細かく自転車を
こぎ続けるなかでの心情や風景と重なる。いつになったら車輪の回転が止まる
か分からない不安がつのる。(飽きさせない。)
サクマという男の不穏さから何かを起こしそうな生き方をリアルに表出してい
る。
閉じ込められているイメージ(安部公房)、主人公の肉体感覚(村上龍)、言
葉の暴力(中上健次)らの系譜に近いのかなと思いながら読んだ。
(第166回芥川賞受賞作)