学校はコロナ禍で短い夏休みにやっとなり、ハルが「迎え盆」に来てくれる。
数年前までは僕が家守といううこともあって、岡山に帰郷する機会が多かった。だが最近に至っては、山あり川ありのこの土地に慣れ親しんで優に半世紀を超えて生活していると、故郷になったも等しいと言える思いだ。「盆」はもともとは「盂蘭盆会」という仏教の先祖供養の祭礼であったため、庶民万人に広まっていった。だから盆の入り「迎え火」13日から明け(送り火)の16日には家族や縁者が夏休みの時期でもありバラバラであれ、お祭り的に集まる。
ハルたちが来訪してくれることによって、正月の行事と並んで娯楽の一時となるのである。





