京都の奥丹後で轆轤を廻す漆器職人の友人・大益君がいる。
漆器職人は自ら山に入り漆の木を見つけて育てたり、「漆掻き」をしてこそ、本物の
職人芸に見えてくる。
前の東京での個展では、漆を掻く道具類(腰鎌→漆掻鎌→掻べら→漆壺)と、使い方
まで教わった。長い年月と重労働の末に、貴重な日本産漆樹液が採れることを知り
感動したものだ。彼の話しでは、中国産が多いなか、自家製は表面が丈夫で強く剥
げにくい特徴があると。住まいの工房近くの山だけでなく、千葉や新潟村上の山に
分け入り、漆の木を探して採集する職人魂はすごい。.
そんな素材から生まれる漆器を実用的に使うには、ちょっと勿体ないが、永久に使
える代物です。
輪島の特産品、輪島塗と、その専業「漆掻き職人」の担い手不足が深刻な現状をレ
ポートした記事をみて、彼の仕事ぶりを想い出した次第です。
ただし、僕は「漆掻き」を誘われても、残念ながら到底できません。子どもの頃、漆の
木に近づいただけで体中に発疹ができて高熱にうなされたことが、一度ならず二度、
三度ある。
(ブログ:2013・11・30「京丹後の友人と」/2013・9・17「丹後の仙人、友人を陣中見
舞い!」)

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