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| 藤村(中央)と小諸義塾の学生&塾長(右端) |
言った方がいいかも知れない。
本棚の奥から「藤村全集第二巻」を引き抜いて、その中に収録された本篇を久し
ぶりに読んだ。
さて、映画は市川崑監督が和田夏十の脚色のもと映像化。音楽・芥川也寸志。
部落出身であることを隠し生きる小学校の青年教師の苦悩を市川雷蔵が熱演。
共演者は、同僚に長門裕之、敬愛する部落民開放運動家に三國連太郎、心通わせ
る同僚教師の娘・志保に藤村志保。
本作で初々しくデビューした藤村志保は、原作者と娘の役名を芸名にしたことで、
印象に残っている。
『破壊』は、明治39年(1906)に初版が発行され。藤村が初めて書き下ろした
長編小説で話題になったが、作者自身、思うところあって絶版とする時期があっ
たと自戒している。
そして市川崑は、「差別をするなと訴えるだけじゃなくて、自分たちがもっと自
信を持てばいいじゃないか、ただ悲しむだけじゃなくて、もっと強くなれ、そし
たらいつか同じ立場になる」といテーマが加わって、原作とはちょっと違う開放
感がある。
主人公の丑松が自分の身の上を教室内の子供たちに告白するクライマックスの臨
場感は圧巻です。泣けてくる。
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